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【高校物理】熱力学分野①             「気体の分子運動論」

教科書的には,熱力学は通常「比熱」や「熱容量」から入るのですが,
 𝑸=𝒎𝒄𝜟𝑻 という公式の ”本当の” 意味を考えないまま
この式を使ってほしくないという思いが私にはあります。

この講義では,
いきなり「気体の分子運動論」,しかも「球形容器」から学びます。

注: 読者から「PDFファイルをつくってほしい」という要望がありました。
  各項目の最後にPDFファイルのリンクを貼っておきました。
  必要に応じてダウンロードしてください。


「気体の分子運動論 その1」
(過去問解説 横浜市立大学(1992年))

通常は「比熱」や「熱容量」から入るのでしょうが,
「比熱」や「熱容量」は熱力学第1法則と密接にかかわっているので,
私は後に回した方がいいと考えています。
では,どこから学び始めればいいのか? 
「気体の分子運動論」ですね。
後ほど述べますが,
容器の形状は(直方体や立方体ではなく)「球形」から学ぶのがいい
と思います。

上のつぶやきに「たかいはやと」さんが反応しました。
同じことを考えている人がいて,うれしかったです。


「気体の分子運動論 その2」
(過去問解説 金沢大学)

「直方体」です。ある面に注目をして,
その面が気体分子1個から受ける力積 → 時間tで受ける力積 → 全分子から受ける力 → その面が受ける圧力
という展開です。誘導にのって解き切ってください。

この問題から発展させて「熱力学第1法則」を導出しておきました。
この導出はほとんどの参考書に載っていません。
なんとなく登場して,なんとなく使い始めるのです。
しかし,この法則の重要性を考えると,それではダメだと思うのです。
「『熱』とは何か?」について考える機会を逃してしまっているのです。


「気体の分子運動論 再び」

絶対温度を導出するのではなく,
問題文に与えられているパターンの問題です。
少し違和感がありますが,まずは与えられた式を立ててみてください。


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