「趣味を仕事に」について考える
今日は「趣味を仕事にすること」について。
良いとか悪いという事ではなく
何があってもやり切れるほど好きで
人にお金を頂けるほどこだわってるのか?
そして何より大切なのは○○
というお話。
考えたきっかけは
たまに子供と遊びに行くNゲージレンタル店
その日は他にお客さんが居なかったので
Nゲージの話からお店を開いた経緯の話に
脱サラしてお店を開いたのは去年の10月
開くまでの準備期間はなんと1年半!
Nゲージのレイアウトはとても高価
レイアウトを業者に頼むと数百万かかる為
仲間とコツコツ作り上げるのに
時間がかかったそうです
元々こだわりがとても強い方で
昔は車趣味にはまり
通勤するのに会社から拒否されれるほどの
コダワリの改造車
ある会社では
車を変えるか、会社を辞めるか
と迫られ
なんと会社を辞めたこともあるそうです
その方曰く
一度は普通の車に乗ってみたけど、
何のために働いてるのか?
と空っぽになっちゃった
稼ぎがあっても
楽しみを奪われるのが我慢できなかった
と・・・
皆さんはどう思われますか?
大半の方は無謀だとか
馬鹿だと思われたかもしれません
果たして同じ場面があった時
この選択ができるでしょうか?
大半の人はとてもそんなことはできませんよね
そんな時
仲間にやってみないかと誘われたNゲージ
始めてからまた嵌ってしまい
遂には脱サラしてお店を始めてしまうほどまでに
その買い方も尋常ではなく
例えば新幹線のホームを再現するために
3編成買うんだそう
「だって、1編成じゃ待機車両も上り電車もないでしょ?」
いやーそうですけどね。
そうなんですけど1編成数万円するんですよ!
そんなのは序の口で
他にも驚きのこだわりを話してくださいました
この完成度へのこだわりが
人を楽しませたり
感動させる事に繋るんですね
途中ボソッと私が言った
「趣味を仕事にできるっていいですね」
の言葉に帰ってきた反応は「現実」
「いやー
商売となると、好きだけではできない
問屋との付き合いや
別に買いたくないものも買わないといけないし
利益は少ない
休みの日は付き合いで
あっちこっち行かないといけなくて
思ってたほどゆっくりできない
お店だからお客さん来なくても
光熱費は掛かるしね
なかなかやりたいことはできないんですよ」
それでもNゲージや車の話をしているときは
目を輝かせていろいろ教えてくださいました
当たり前かもしれませんが
商売は趣味の延長ではない
だから、いろんな苦労があっても
それを乗り越えて余りある「好き」
があるかどうか
お金を頂けるほどのこだわり
プロ意識があるかどうか
そして何より
「折角遊びに来てくれたんだから
楽しんで帰って欲しいよね」
この一言に込められた思い
「好き」「プロ意識」は当たり前で、
更にこの思いがないと
「趣味」を仕事にしてはいけないと
気づかされた会話でした
趣味で生きていきたいと考えている方
誰を楽しませたいですか?