後悔しない人生の為にできること
突然ですが、あなたは今の人生で、直後に亡くなると判っても後悔はないでしょうか?
「後悔はない」と言える人はなかなかいらっしゃらないかもしれません。
では、死ぬ瞬間に後悔することはどんなことでしょうか?
それについて書かれた本があります。
ブロニー・ウェアさんの著書
「死ぬ瞬間の5つの後悔」
ブロニーさんは
緩和ケアの介護を長年つとめ、数多くの患者を看取った、その経験から、人がなくなる瞬間に後悔することは、この5つだと言われています。
「自分に正直な人生を生きればよかった」
「働きすぎなければよかった」
「思い切って自分の気持ちを伝えればよかった」
「友人と連絡を取り続ければよかった」
「幸せをあきらめなければよかった」
これらの共通点、お判りでしょうか?
出世できなかったとか
大きな失敗をしたとか
貧乏で良い生活ができなかったとか
やったことや、できなかったことではなく
「やらなかったこと」についての後悔
だという事です。
日本の大津秀一さんが書かれた
「死ぬときに後悔すること25」
でも、25個のうちほどんどが
「やらなかったことについての後悔」
が並んでいます。
ほとんどの人は現状維持を好みます。
慣れ親しんだ状態から抜け出したくない
安心安全な世界から出たくない
その為なら、多少の我慢は仕方ない
もしその状態が自分にとって満点で、不満もなくこれ以上の幸せはないという状態であれば、それは素晴らしい事です。その状態を手に入れるのは並大抵の努力ではなかったでしょう。その方は、死ぬときに後悔はしないかもしれません。
一方、現状維持を好みながらも
何かしらの不満や不安を持ち
本当にやりたいことを我慢し
周りに合わせながら
無難な生活を送っていると
冒頭に引用した後悔をするかもしれません。
これは主観なので、他人がとやかく言うことではありません。
一見、幸せそうな人でも、実は不平不満や悩みを抱えているかもしれない。一見、好きなことをやっているように見える人でも、もっともっと、と求めてストレスになっているかもしれない。
一方で、他人から見るとすごく大変そうに見える方でも、ご本人は幸せを感じているかもしれない。
これは、自分がどう感じるかの問題です。
クリスマスイブの夜
知人の突然の訃報を受けました。
あまりに突然で、ショックで、信じられず、SNSをひたすら漁りました。その方との過去のメッセージのやり取りを見ながら涙が止まりませんでした。
病気だとは聞いていましたが、必ず良くなってまた元気になって戻ってくると信じていました。
その方と知り合ってまだそんなに経っていませんが、地元が同じで、考え方やペースがどこか似ていることからすぐに意気投合し、それから時々ランチ会などを企画したり、イベントに行ったりとご一緒する機会も増えていました。
とてもアクティブで、いろんなところに出かけて行っては、人と会い、おいしいものを食べ、楽しそうな姿をSNSに投稿していました。
好きなダンスの団体を運営されていて、地元を盛り上げる為、昔から尽力していたそうです。
何より住み慣れた地元を愛していた方です。
一方で、50代後半と言う年齢もあり、セカンドキャリアについての悩みを聞くことも多かったです。
ご自身の状況や、やりたい事、不安や悩み
「なかなか動けないんだよね~」
と吐露されることもありましたが
「何か一緒にやりましょう!」
と言っていた矢先の知らせでした。
その方がどんな思いでいらっしゃったか判りません。まだ50代とお若かったので、心残りはいろいろあったかもしれませんが、後悔があったかは分かりません。
今の私には後悔ばかりが頭をめぐります。
しかし、それを悔やむよりも大事なのは
これからどう生きるのか?
「もし、あと1カ月で死ぬとしたら何をしますか?」
この問いに答えても、ほとんどの人は実行しません。一瞬考えても、すぐ日常に戻ってしまいます。
それは悪い事ではありませんが、少しでも、一つでも実行したら、人生は充実していくのではないでしょうか。
「やらなかったこと」を後悔しないための一番の問いは
「自分に正直な人生を生きられているか?」
だと思います。
これは、わがままに生きるということではなく
自分も周りの人も幸せになるような
「自利利他」の生き方
これからの時代にとても大事なことだと思います。
2024年はこの問いを胸に
日々を大切に活動していきたいと思います。