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【DAY3】 中学生のころの考え方


私は地元の公立中学校に通っていたので、学年150人の6割が同じ小学校からの持ち上がり、他の生徒も隣の小学校から進学してきたという中学校でした。

中学校の勉強にちゃんとついていけるのか不安もありましたが、1年生の最初の定期試験で私は学年トップの成績でした。医学部生でこのような経験をされた人は他にもたくさんいると思います。これが医学部と何が関係するのか、と思うかもしれません。しかし、私にとっては大きな自信となり、医学部を目指す上で大きな影響を与えたことだと思っています。

1年生の冬に担任との三者面談があり、そこでは進路についての話がメインでした。事前に“将来何になりたいですか”というプリントが配布され、思いつく限り自分が目指したい職業を書くことになったのです。これは困った、何にも考えていない…(今から思えば、そんなに悩む必要はありませんでしたが。その時に書いたことを今も目指している同級生はほとんどいません。)1つ目に幼稚園教諭、2つ目に教師、そして最後に書いたのが医師でした。なぜ医師という職業を私が選んだのか、明確な理由はありませんでした。はっきりと覚えていることは、幼稚園教諭は単になってみたいと思っていただけで現実味を感じていなかったこと、教師は自分の一番身近にいる働く大人像なので憧れているだけかもしれないと思っているということです。医師になるのはそう簡単ではない、とこの頃の私は何となく分かっていました。しかし、私でもなれる職業かもしれないとも思っていました。何事にも挑戦したという気持ちから、その時は医師となることを進路の選択肢の1つとして考えていました。

中学3年生になり、高校進学について考え始めた時、自然と医学部に進学できる高校(医学部への進学実績がある高校)を目指していました。公立の女子高校です。県内の高校に進学することしか考えていなかったため、迷いはありませんでした。そして、受験期に1番の支えになったものが毎日見えている自治医科大学でした。あの大学に行きたい、そのためにはあの高校に合格するしかない、という思いで毎日勉強に励んでいたと思います。

この頃に医師を目指す理由は見つかっていませんでした。最初は明確な理由、理想像はなくても良かったと思っています。医学生として勉強を積んでいく中でどのような医師になりたいのか、医師として何をしたいのかを見つけていこうと考えました。しかし、何かしらのモチベーションがなければ、この先、万が一挫折した時に諦めてしまうかもしれないと思い、医師を目指す理由を考えることにしました。

小学6年生の時に起きた東日本大震災。未曾有の災害は多くの人の命を奪い、多くの人の心に大きな傷を残しました。私の住む地域は大きな被害はありませんでしたが、連日続く余震とテレビで流れる映像に不安と恐怖を感じていました。その中で人の命の重みと尊さも同時に感じました。生きたくても生きることができなかった人がたくさんいる。今生きている私にできることは何なのか。そう思いを巡らせた時に、生きたい人の想いを救える人、その想いに寄り添える人になりたいと思いました。


~中学生の頃の私を振り返って(Part2)に続く~

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