おかしいと思わんねよ!
どーも、まなびの事務部 こみや です。
今回は今でもこころに残っていることばのお話です。
タイトルにもしているんですが
おかしいと思わんねよ!
方言が入っているんですが、標準語にすると
おかしいと思いなさいよ!
って意味です。
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これは今から5年以上前のお話。
それを今でも鮮明に覚えている。
そのくらいこの時のことがこころに響いたのだ。
私が重症心身障害児(者)施設で事務をしていた、
ある年の4月。
看護師・准看護師・社会福祉士・介護福祉士などの新入職員のオリエンテーションで療育部長(療育を行うことがメインの施設なので看護部長ではなく療育部長という役職でした)が施設案内をしていた。
「おかしいと思わんねよ!」
そんな療育部長の大きな声が2~3メートル離れた事務室まで聞こえてきた。
そのとき私は人事業務と経理業務を兼務していたので、
「オリエンテーションの様子見てきます~」
と言って様子を見に事務室を出た。
大きな声のする方へ行ってみると、そこは外来のトイレ。
(トイレでなにごと?)
と思いながらオリエンテーションの集団に混ざってみることに。
みんな真剣に療育部長の話に耳を傾けている。
(さっきの大きな声はなんだったんだろう?)
疑問に思いながら、そのまま一緒に話を聞いてみることに。
ん?赤ちゃん用のオムツかえる台?あるねぇ?
それがなんだろう?
それを聞いてハッとした。
確かに、と。
うちの施設では外来は小児科だけなのでオムツを使用している大人が来ることはないけれど、施設の生活スペースや連携しているグループの病院や他の病院や施設は・・・?
大人用のオムツをかえる台やスペースなど見たことがない。
大人だって気持ち悪いものは気持ち悪い。
好きでしているわけではないのだ。
そんなことをいう人が悪いわけではない。
オムツをしないといけないくらいの介護が必要な人に、そんな無理なこと言えるはずがない。
我慢できない、自分でコントロールができないからオムツを使ってもらうのだ。
いわざるを得ない環境・社会がそこにある。
そんな療育部長の熱い思い。
「おかしいと思わんねよ」
そのことばは、一緒に聞いていた新入職員達にも響いたと思う。