6月30日に神社⛩でくぐる茅の輪(ちのわ)の意味は?
「ち」とは「霊」と書くことがあります。
とすれば、「茅の輪」は「霊の輪」となります。
言霊の原理を学べば学ぶほど、神社⛩という場所は
この原理が遺されている場所だと実感します。
6月30日は夏越祭というお祭が日本各地で行われます。
半年分の罪穢れを祓うためのお祭です。
茅(かや)で作った輪を茅の輪(ちのわ)と呼び
それをくぐり、
大祓詞(おおはらえのことば)という祝詞を奏上することで罪穢れを祓うとされています。
茅を触ったことがある方はわかると思いますが、茅の葉にさわると触ったところが少し切れます。
そのような性質から、罪穢れを祓うことを連想したのではないかと思います。
では罪穢れとは何でしょうか?
古神道では異心(ことごころ)とも言います。
そもそも心の語源は「ころころ」です。
ですから人間の心が常にころころと変わるのは当たり前のことなのです。
その「ころころと変わる心」からは、傲慢・妬み・優劣、そしてそこからくる悪口・不平・不満などが生じます。
これを異心と言います。
つまり、「ころころ変わる心」から異心が生じるのは、人間のサガとして、当たり前のことです。
ということは、異心は常に生じるのですから、大事なことをはそれを祓うことです。
祓うという象徴的なことが、
6月30日に茅の輪をくぐるということあり
大祓詞(おおはらえのことば)という祝詞を奏上することです。
ですが、日々私たちができることは、自分の異心に気づくことです。
気づけば祓えるのだと思います。
その気づくために、言霊の原理は有効だと思います。
最後に、茅の輪(霊の輪)の本質とは何か?
言霊学的には
「動き始めると輪になる。」
と解釈できます。
生きるとは動くであり、
または動くとは実践することでもあります。
生きて動き実践し、至る処は輪(ワ)の世界ということだと思います。
言霊の原理を知り、その観点で神社のさまざまなもの・ことを見ていくと、本質につながっていきます。
皆さんのお住まいの近くの神社⛩で、6月30日の前後に、茅の輪が設置されている所があると思います。
連綿と受け継げている文化に遺る本質を、体感してみてください🌈