【発音解説11】二重母音の発音
Ryoです!
ということで発音記号を通して
英語の音を解説しています!
ここまでは主に、単母音の解説をしてきました。
単母音とは
のことを言います。
※ただし、前回の「R音声母音」に関しては
/ɑːr, ɔːr/ はその1 単位となる母音を発音しながら舌の位置が変化します
今回は二重母音について一挙に解説していきます!
二重母音について
そもそも「重母音」とは
重母音の発音では、
という感覚で発音します。
日本語の「愛(あい)」のように「あ・い」と
2つの母音をただ並べるのと感覚的に異なりますので注意が必要です。
二重母音① / eɪ /の発音
/e/と/ɪ/ はもともと調音点が近く
/e/の発音直後にわずかに顎の開きを狭めるだけで
この二重母音が発音されます
先述した通り、主音は/e/ であり
その後に/ɪ/が短く添えられるように発音されます。
二重母音② / aɪ /の発音
/a/ の発音は英語においては単独で現れることはありません。
二重母音においてのみ現れるのには
人間の発音の際の骨格の動かしやすさによるものです。
こちらはHitomi Kengo先生の「英語総合技能訓練第2巻」から
引用した図になります。
このように、発音というものを考える際には
人体工学的な合理性が求められるため
表記に反映されることがあります。
顎をしっかりと落として/a/の音を発音し
そこから顎の開きを閉じて
/ɪ/の音を短く添えるイメージで発音します。
二重母音③ / ɔɪ /の発音
後舌母音/ɔ/ の発音直後
顎全体を引き下げるために緊張していた筋肉を
緩めるだけで顎全体が上がり
そのとき既に口の開きも /ɪ/の発音に適した程度の狭さになっています。
しっかりと唇を丸めて/ɔ/の発音をした後に
ふとその筋肉をリラックスさせることで
顎の落ちと唇の丸みが失われるため
/ɪ/の発音に適した状態になるはずです。
実際のネイティブの発音をよく聞いてみると
このこの /ɔɪ/ は「オイ」というより
「オエ」に近く聞こえるはずです。
/ɪ/の発音が緊張のない「エ」にも聞こえる音質である
という点も大きく関連しています。
※このように/ɔɪ/が語末に来る場合
/ɔ/を長めに発音し/ɪ/を軽く添える感じで発音します
二重母音④ / aʊ /の発音
この発音は日本人の耳には
「アウ」より「アオ」に近い音に聞こえます。
後者の/ʊ/の発音については
以下の記事を参照してください。
二重母音⑤ / oʊ /の発音
主母音である/o/をしっかり発音したら
唇の直径を小さく縮めるようにして発音します。
この丸くなった唇の直径の長さが
明確に変化していることを意識すると
/oʊ/の発音が綺麗に響きます。
この直径の変化を意識しないと
「オー」という長母音のように響いてしまうので
注意が必要です。
他にもR音声母音を巻き込んだ
/ɪɚ/ /ɛɚ/ /ʊɚ/などを二重母音としてみなすこともできますが
これらは「R音声母音を母音と見なす」という前提があります。
R音声母音に絡む/r/の音を子音とみなせば、
/ɪr/, /ɛr/, /ʊr/ という表記で表すこともできるからです。
こちらでは解説は省略したいと思います。
まとめ
さて、本日は二重母音の発音を
解説しました。
他にも三重母音などがありますが、
ひとまず母音の解説はここで終わりにしたいと思います!
次回以降は子音の解説をしていこうと思いますので
もしよかったら発音の学習のお供にしてください。
それでは!
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
現在、学びラボ4Uでは
英語学習に一緒に励む仲間を募集しています!
オンラインで、週に一度の英会話を楽しみながら
英語の悩みを質問したり相談したりできるコミュニティに
少しでも興味がある方は、ぜひお気軽にご連絡ください!
4月から
10名の仲間と一緒にスタートしています!
レベル的には
完全初心者の方から
英検2級程度の方くらいが英会話に参加しています!
ご連絡は
こちらのLINEからお待ちしております。
英語学習に関するご相談などもお気軽にどうぞ!
ーーーーーーーーーーーーーーーーー