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will, can, must. |Bridge Day 2

冬のBridge、2日目。今日から早速企画案を作っていきます。と言っても、じゃあ「やりたいこと」を上げましょう、なんて安易な考えではやりません。やりたいことをやるだけだったら、それは文化祭レベル。自己満足な企画なら他でやってください。それが目的なら良いんだけど、地域でこのような企画が起こる背景には、必ず「目的」があります。『そもそも』、このイベントはどんな目的で行われるのか。その目的に沿った企画を作らなくてはいけません。

今回舞台となるのは、立川市子ども未来センターで毎年この時期に行われている周年記念イベント”まんがまつり”。今年で4周年を迎えます。同センターはその設立目的に「地域のにぎわい創出」が掲げられており、それを具現化した施設として「立川まんがぱーく」が併設されています。そのコンセプトと組み合わせて、このイベントが開館記念日である春分の日に毎年行われています。

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そのため、まずは「このイベントがどういう目的を持って行われるのか」を学びます。センター職員である市民活動コーディネーターの落合さん(通称オッチさん)にご協力のもとレクチャーを受けます。この施設はそもそもどういう目的で建てられたのか、地域の中でどのような機能を担っているのか、また求められているのか。そして、そこで行われるまんがまつりというイベントが地域に対しては何のために、ここで活動する市民団体に対してはどういう位置付けなのかなど、そもそも論をお伺いしました。

このコンセプトがずれていると、イベントで行う企画も的外れなものになってしまいます。それこそ自己満足の企画と言われてしまいかねません。まずはこの根っこの部分を共有します。

その上で、企画を作る上で大事な視点、そして最初の関門である企画書の作り方を研修で学んでいきます。企画を作る上で考えなくてはならない視点を学ぶ題材として、今期からビジネスモデルキャンバスというフレームワークを用いて考えていきます。本来であれば、企業などの事業案を作る際に用いるものなのですが、このフレームワークは企画を作る際の視点を考える上でも効果的。ちょっと難しいかなと思いましたが、思い切って採用。

その企画を通して「届けたい価値」は何なのか、なぜその価値を届けたいのか。その価値を届けたいのは「どんな」相手なのか……という風に順を追って体系的に必要な要素を覚えていきます。そこに企画書をまとめる上で必要になる「5W1H」や、それをより詳しく表す「7W2H+3」などの項目も学んでいきます。

昨日のほんわかした雰囲気とは打って変わって、今日はロジックをゴリゴリと。このギャップがこのインターンのウリだったりもします。

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さて、午後からはやっと企画のアイディア出し。ワークを交えながら、どんどん発想を広げていきます。まんがをテーマにしたイベントのため、まんが要素を絡めるのが必須条件。まずはまんがを因数分解して、その要素を出し合っていきます。といってもまんがの要素は多岐に渡ります。まんがのシリーズのこと、まんがそのものを構成する要素のこと、まんがを読むシチュエーションのことなどなど……結局、机を埋め尽くすほどの要素が出てきました。

この漫画を構成する要素と、あるテーマで出した要素を組み合わせ、それをスタートにブレインライティングという手法を用いてアイディアをどんどん広げます。他のメンバーの視点が入ることで思わぬ方向に発想が広がったり。ある程度発想が膨らんだところで、まとめるため収束の作業に。ここで出たアイディアのうち数個をベースにその企画がもたらす価値はなんなのか、この企画でどんな経験を参加者にしてもらいたいのか、企画のコンセプトを明確にしていきます。

この収束の作業、みんななかなか苦戦してました。まさに産みの苦しみ。ただ「やりたい」だけで進めるのではないので、ここが大変な部分なのです。

だけど、選んだアイディアから絞り出した企画の素案をシェアしてみると、ユニークな発想がたくさん出ています。他のメンバーからの意見を受けながら少しずつ案をブラッシュアップしていく人も。

そして実は、このアイディア出しをするワーク、考える側もすごく大変だったりします。どの視点から考え始めるかによって、行き着く先が全く異なってきてしまいますので、毎度とても大変。最初に投げかける問いはこの日の朝まで悩み抜きました。

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ここからしばらく次の実習日までスケジュールがあきます。この期間でメンバーは個々に企画案をまとめ、企画書にまとめてくるという宿題が課されます。今期のインターンは数名で企画を考えるのではなく、まずは個人で1人1つの企画案を完成させます。その中から最終的に形になるのは1つ。どの企画が選ばれるのかは数度に及ぶプレゼンテーションで決められます。

でも最初の実習で伝えた通り、8名で8つの企画を出すけど、この8名は1つのチーム。そういうスタンスでこの課題に取り組んでもらっています。どの企画が最終的に選ばれても、それはチームの企画として最後まで作り上げてもらいたいなと思っています。

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2017年2月16日(木)@立川市子ども未来センター

10:00〜11:00:施設・イベントについてレクチャー&会場下見

11:00〜12:00:企画立案研修

13:00〜16:00:アイディア発想ワークショップ

担当:佐藤 / メンタ:たいせー

協力:落合(Studio-L)

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