PBLインターンシップ「Bridge」14日目(最終日)

振り返りのまとめと新企画のプレゼン

このインターン14日間での2大ミッション。

ひとつは、立川市子ども未来センター3周年記念イベント「春のまんがまつり」で、自分たちでイベントを企画と運営をすること。2つめは学生団体N.G.I.の 「それいけ!たまレンジャー‼ ~食べて学ぼう!のらぼう菜~」 のスタッフとして参加してイベントを運営すること。

この2つのイベントを通して、インターン生たちはどんなふうに感じて、何を学んだのか、どんな成長をしているのか、学んだことを持って社会に出ていけるのか。

最終日の今日のリフレクションは、プロセスを追うだけでなく、今までの経験をもう一歩上からの視点まで引き上げて、俯瞰して見ることができるかがとても重要です。

まずは前回実施した(Bridge13日目)N.G.I.の振り返りで出た意見をまとめて発表します。テンショングラフから読み解いた意見や、そこからの問題点や改善点など、振り返りで出た言葉を集めていくと、団体としての今後に関わるキーワードがたくさん出てきて、改善点が浮き彫りになっていました。これは後日担当からN.G.I.へフィードバック。

自分達が企画運営した「カラフル変身大作戦」の振り返り(Bridge12日目)もまとめて発表。準備やその過程、当日の運営など出てきていた課題は、今の彼らなら、最初からクリアできる視点を持てるようになっています。

この2つをまとめて、発表のための準備をするのが今日の宿題1。

もう一つの宿題2は、「来年もう一度子ども未来センターでイベントをするとしたら、どんな企画をしますか?」というもの。

この2つの宿題を約1週間で考えてまとめてきたみんな。宿題1はグループでの作業だったのですが、対面で会えないながらもちゃんと役割を自分たちで振って、まとめのパワポ資料を作ってきたのも、成長してます!

さて、宿題2は、来年へ向けて子ども未来センターのお祭りに、自分なりの企画を出すこと。これは1人づつプレゼンしてもらいました。

プレゼンも上手になってます。

人の前に立つと、ちょっと震えていた学生も、しっかりと自分の意見を伝えていました。

パワポの作り方にも工夫がみられて、伝わるにはどうしたらいいのかをちゃんと考えていました。

何より、企画の質がアップ!あんなにみんなで頭寄せて考えた一番最初の企画「カラフル変身大作戦」のプレゼンとは全然違いますよ!みんな!

そのまま実施してもおもしろそうな企画がたくさん出ました。

ちゃんと、ねらいも実施例も無理なく楽しそうだなって思えるものばかりでした。

最初のプレゼンと今回のプレゼンの差に、「ここまでできるようになるのか~」って、感心しました。


「インターンシップ全体=自分」を振り返る

後半はイベントの内容ではなく、インターンシップ全体の振り返りです。

このブログを見ながら、時系列であったこと、その時やったこと、感じていたことなどをざっくばらんに話していきます。

「あの時の研修で、ここにつながって・・・・。」
「この時、みんなのコミュニケーションが取れてなくて・・・。」
「カラフル変身大作戦では、子どもたちと近くなれたね~。」
「この時から、私たち仲良くなった気がする!」
「夜中にスカイプやったね~」

などなど、2か月前の自分達に何があったのかを、紙にどんどん書いていきます。

(このリフレクションに使えるなんて、ブログ書いててよかった~)

さて、ここからが今日、本当にやりたいこと。

全体のプロセスから、自分の経験を言語化していきます。

「ここからは1人の作業です。館内のどこでもいいので、自分の好きな場所で1人ゆっくり考えてきて!」 担当からバインダーとペンを渡され、館内に散るインターン生たち。

考えるのは、自分にとってよかったこと、気づいたこと、もっとこうしたいと思うことなど、自由に今印象に残っていることから、一人でゆっくり考えてほしい。

ひとりは廊下の階段で。

ひとりは地下の誰もいない暗いアトリエで。

ひとりは入り口のソファで。

などなど、思いおもいの場所で自分と向き合いました。

担当は、一人で書いているみんなを見つけ出して、個人ごとに振り返り。それぞれが書きだしている内容から、さらに深く思考できるように問いを投げます。

それってどんな意味があるんだろう?なんでそうなったんだろう?つまりどういうことなんだろう?インターン生たちが、自分の言葉で経験を語れるように、メタ的視点からの問いを繰り返します。

インターン生たちは、そこからさらに自分ひとりで考えだします。

一人での振り返り時間を終えて、もう一度集合。出てきた自分のまとめをみんなに発表します。

個人的な内容にもなるので、言えるところだけ。

このインターンシップを経験して感じたり、学んだりしたことが、誰とも違う、自分のことであることが、自分の強みになっていくのです。

この14日間で、大きく成長したなあ。みんな。

自分の言葉で、ちゃんと語れていました。


自信を持っていいよ。

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多くの人、いろんな人の意見を受け入れることができるようになった。

誰かを楽しませることが自分の楽しさだとわかった。

協力しあう力がついた。

プレゼンがうまくなった。

苦手意識の軽減。

スケジュール管理大事。

自分の考えを発信する努力をしよう。

なんとしてでもやる!

どんな意見も拾う価値があるとわかった。

個人を尊重したい。

今まで学生だったけど、社会人2歩手前ぐらいまで成長したと思う。

最初の自分とは全然違う自分になった。

自信がついた。

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出てきた言葉たちをこんなふうに書き出すと、一見そんなに考えなくても出てきそうな言葉に見えるかもしれません。(個人的なことはちょっと省いていますし)

でも今回出てきたのは、ぱっと考えた感想ではなくて、どういう意味があるんだろう?という思考から出てきた言葉たち。この言葉の後ろにたくさんの経験を持っています。だからこのことについて語れるし、実行できる。

2か月前のみんなは、この背景をきっと自分の言葉では語れなかったと思う。

よく就活生が、社会人基礎力(経産省提言)を目標に掲げているのを聞きます。

前に踏み出す力を持ちたい。

考え抜く力を磨きたい。

チームで働くコミュニケーション力を高めたい。

そんなふうに思ってインターンへ行くのだと思います。

一般のインターンのイメージって会社というものを経験をしてくるというものですよね。

もちろん、会社の中で作業をしたり、人間関係の中に身を置いて感じることもとっても重要です。

大きな企業にインターンに行くのとはちょっとイメージが違うかもしれないけど、今回私たちがプログラムしたPBLインターンシップは、問題を自分達で解決していくところから、経験を通して社会に出てからも通用する力を身につけてもらいたいという主旨のもとNPO法人の活動に、インターン生として参加してもらいました。

14日間のプログラムを終えて、確実に社会人基礎力はアップしているし、どこの業界へいっても、なんの職種に就いても活躍できる力がついてると思います。

みんなで話していた時に出てきた言葉。

「意外と伸びしろあるな、私たち」

担当として、今日一番うれしかった言葉かもしれません。

そう、伸びしろがたくさんあるんだよ!自信を持っていい。

そこがあれば、きっと何がやってきてもがんばれる。

学び続けられる。

自己原因性を持って物事に取り組むことができる。

一番伝えたかったこと。みんなの中から出てきてうれしい。

みんなと、もっと一緒になにかやれそうな気がする、仲間が増えた感じがするなんて、きっと担当としては幸せなんだと思います。

みんなありがとうございました。2か月間、おつかれさまでした!

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4月1日(日)

13時00分〜17時00分

インターンシッププログラム リフレクション

場所:立川市子ども未来センター 

参加者:インターンシップ学生5名

担当:佐藤・竹丸

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