訪問看護はどんなビジネスなのか②
おはようございます。ちょっと間が開いてしまいましたが訪問看護はどんなビジネスなのか2回目のnoteを書いていきたいと思います。
ビジネスについて勉強したり、調べたことがある方は『4P分析』というものを聞いたことがあるのではないでしょうか。今回は訪問看護を『4P分析』で考えてみたいと思います。
(※今回は自費の訪問看護ではなく介護保険や医療保険等でのサービスについてのお話です)
4P分析とは
サービスについての戦略を考えるときの4つの頭文字を取り4Pと言います。それぞれについて一般的にどういった意味なのかを簡単に説明をしていきます。
Product(商品戦略)
どんな商品・サービスを提供するのか。ターゲットとなる顧客が自社サービスを買いたいと思うのは、どういった製品なのかを考えます。
Price(価格戦略)
商品・サービスの価格はいくらにするか。ターゲットとなる顧客が自社サービスを買いたいと思うのは、同業他社と比べて低価格なのか、平均値なのか、高価格なのかを考えます。
Place(流通戦略)
商品・サービスの販路はどうするのか。ターゲットとなる顧客が自社サービスを買いたいと思うのは店舗、卸、通販、ネットなどどういった販路なのかを考えます。
Promotion(営業戦略)
商品・サービスの特徴や魅力をどう届けるか。ターゲットとなる顧客が自社サービスを買いたいと思う販売促進策(広告、HP、SNS、販促キャンペーン等)を考えます。
訪問看護を4Pに当てはめてみる
それでは、訪問看護を4Pに当てはめてみましょう。
Product(商品戦略)
訪問看護ステーションが公的保険等を使って提供するサービスの内容については定められています。事業者はそのラインナップ(例えば、介護保険、小児、精神等)の中からどのサービスを提供するのかを選ぶことができます。
Price(価格戦略)
訪問看護サービスの価格は診療報酬や介護報酬で定められています。
Place(流通戦略)
訪問看護サービスの提供は、利用者の自宅に訪問看護師が訪問をして行うということ定められています。
Promotion(営業戦略)
残るはPromotion(営業戦略)です。自社の訪問看護サービスの特徴や魅力をどう届けるか、については『誰に届けるか』をよくよく考える必要があります。訪問看護サービスの利用者とサービス導入決定者が異なっていることが往々にしてあるためです。(営業については今度詳しく別で書きたいと思います)
まとめ
以上のように訪問看護サービスというのはその多くが制度によって定義されているため、4Pの視点で見てみると訪問看護事業者ができることはほぼPromotion(営業戦略)だけだという事が分かります。
他業種から参入される方にとっては、とてもシンプルなビジネスに感じるのではないでしょうか。とは言え、操作できるところが少ない=簡単で楽勝なビジネスではありません。訪問看護には訪問看護業界なりの難しさがあります。
そういった話はまた今度。
それではまた