学習コーチの要領 #1|はじめに
まずは要領の前に、学習コーチを始めた当初のことについて書き綴ります。
1.きっかけ
・時間ばかり使って成果に結びつかない
・ついつい甘えてしまい、目標を達成できない
・自分は頭が悪いと思い込んでしまう
・勉強ができないことに劣等感を持ってしまう
・学歴がないことで引け目を感じてしまう
など、誰もが通る勉強という道で、悩まされる方を見てきました。そして、人によっては大人になっても尾をひきずることもあります。
もっと人はうまく学び、勉強に悩まされずに済むのではないか?
この問いに対して、様々な学習の理論や方法論を読み漁り、自分なりに解を出したのが、自律的に学ぶ力を身につけることでした。自律的に学ぶ力については明確に定義していませんが、大まかには「自分で目標設定し、計画を立て、学習し、振り返り、(計画を)見直し、継続する力」を指しています。
このような力を身につけていただく支援として、学習コーチを始めました。
2.学習コーチって?
学習コーチについても明確に定義していませんが、ここでは「学び手の意思決定を引き出す伴走者」としておきます。学習自体の支援というより、意思決定の支援です。
ですので、教えませんし、指示しませんし、叱りません。問いかけを中心として、学び手の「こう学習しよう」を決めることを支援します。問いかけのイメージは「目標達成について足りないと思うことは?」「1ヶ月後にありたい姿は?」「この1週間で取り組みたいことは?」などです。
学び手が今後の学習を自分で決めたら、学習自体は学び手に委ねます。そして、定期的(概ね1〜2週間おき)に学び手と対峙し、問いかけを中心として振り返りや見直しを支援します。これを繰り返すことで、学び手は自然と自律的に学ぶ力を習得していきます。
学習コーチの取り組みについては、まずは概要レベルで留めておきます。詳細は今後の記事で書いてまいります。
3.はじめにつくったもの
ところで、学習コーチを始めるにあたり、自分なりに使いやすい粒度で理論や方法論を枠組みとしてまとめました(学習コーチとしての枠組みでなく、学びの枠組みです)。いわば、自律的なうまい学びのための行動・思考集です。
もちろんコーチという立場なので、この枠組み通りにガチガチに進めるわけではないです(むしろ、全くと言っていいほど枠組み自体は活用しないです)。ですが、このような枠組みがあると、ときに学び手への問いかけで役に立つこともあります。
これから学習コーチを始められる方は、このような枠組みを用意するのもよいかもしれません。
4.おわりに
本記事では、まずは学習コーチを始めたきっかけなどを書きました。具体的な要領は次回以降の記事で書いてまいります。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました!