スタイルオブ東京の変遷NO13
〜毎日を楽しく暮らすお手伝い〜
アメリカの不動産業界の仕組みはご存知ですか?
アメリカでは不動産仲介は不動産エージェント、リアルターともいわれる
ほとんどが個人事業主でどこかのブローカー会社(不動産会社)に属している
フリーエージェントです。
初めにそのことを知ったのは10年くらい前かな。
すごく興味をもってシアトルまで研修に行きました。
実際活躍している不動産エージェントの方々の話にすごく刺激を受けました。
セミナーでは、あるエージェントさんが、毎朝出かけるときにポケットに3枚名刺を入れます。スタバでコーヒーを買うときでも、コーヒーを受け取るときに店員さんに名刺を渡して、
家を買うなら私まで・・って。
アメリカ映画で見たことあるなぁって思うような。車がぶつかったら、どこからともなく弁護士が名刺持ってくる!と同じじゃん〜。
アメリカってすごいなぁ〜!って思いました。
フリーエージェントだから、常にいい条件があったら他の会社へと移籍できます。だから不動産会社のマネージャーは常にいいエージェントの引き抜きを考えています笑
アメリカの不動産協会NARの日本代表だったジェイソン渡部さんという方に、エージェントはどうやって自分の所属する会社を選ぶのですか?と聞いたら、“ミッション”だと言った。
当たり前のようだけど、日本の不動産会社に就職する人の理由を尋ねたらミッションだ!って言う人いるかな・。
今や日本でもアメリカからの不動産FCが参入してフリーエージェント!って言っているけどみんなキャッチは「お金稼げます」だよ・。
アメリカの不動産フリーエージェントさんももちろんお金いくら稼いだ?みたいな話しをするけど、お金稼ぐことが目的ではなくて、プロと仕事している以上お金を稼げないのはプロじゃないでしょ。という感覚の人が多い。
アメリカで活躍しているエージェントさんに多く話を聞いた。
日本人でアメリカに行き、アメリカで仕事している人もいれば、2世や3世のアメリカ人もいる。それにしても女性が圧倒的に多いことに驚いた。聞けば6〜8割が女性だという。
しかも年齢層が高い。ほぼ転職。
知れば知るほど興味がでてきて、ついにはハワイまで一人で不動産業者巡りの旅にでた。
学生の時に行った以来数十年ぶりのハワイだったけどビーチには全く興味もなく、ひたすら不動産業者や協会、エージェントさんに会いにいった。
ハワイで大きな不動産ビジネスをやっている70代くらいの女性社長さんは、弁護士からの転職。なぜ弁護士から?と聞けば「だって弁護士って儲からないじゃない」って。
ハワイのエージェントさんで仲良くさせてもらっているマミさんは、ご主人の仕事の関係でハワイの住んでいて、子育てが一段落したので、不動産エージェントを始めたそう。
彼女が新築のコンドーミニアムのモデルハウスを見にいこうと誘ってくれて、ポルシェのカイエンで迎えにきてくれた。
コンドーミニアムの案内はマミさんの仲良くしているエージェントさん70歳くらいの女性。案内をして帰り際にマミさんに“私このプロジェクト受けちゃったからゴルフに行けないの!お友達がへっちゃうわ!”っと言った。
マミさんに彼女のことを聞くと、60歳で定年して夫婦でハワイに移住してきて、家を探していたそう。ご主人が急に亡くなってしまって、家探しを色々していたことでエージェントに興味をもってエージェントになったんですって。
マミさんの所属している会社は女性ばかりで10人くらいの会社。社長はハワイで一番売る女。ランキングが載った新聞を見せてくれた。そして、社長に私を紹介してくれた。チョイさんという上品な白人女性。80歳でご主人は弁護士で60歳だという。
マミさんにチョイさんどうやってそんなに不動産を売るの?と聞くと、
“例えばね、彼女は毎日ご主人と犬の散歩をするの。そうすると犬の散歩をしている人と仲良くなるでしょ・。段々家の情報がわかるじゃない・・そうやって営業するのよ・・。“
“でもね、その散歩する犬、隣の家の犬なの!そう犬借りて散歩してんのよ〜!“って・。
たくましい・・。
誰でも、何歳からでも、どんな経歴からでも転職できる不動産エージェントはなんて素敵な職業なんだろう。
しかし誰でもできるからこそ厳しい業界でもある。
ジェイソン渡部さんは
アメリカで不動産エージェントなりたいと相談されたら、“あなたには2年間収入がなくても食べていける蓄えはありますか?と聞きます”と言った。
自由な時間と楽しい人間関係、フリーエージェントだからこそ繋がりを大事にして学びを怠らない。そして結果が出ればお金をちゃんと稼ぐことができる。
アメリカの不動産エージェントの制度はそう私に教えてくれました。
日本との違いは多くあるけど、一番の違いは教育だと思った。
アメリカでは基本が異業種からの転向になるので、とにかく教育コンテンツが充実している。NARは専用のカレッジをつくっていてありとあらゆるコンテンツをもっているし、民間の教育サポートシステムも充実している。
だからずっと教育の仕方について考えてきた。何度も何度も教育プログラムを書き直した。
アメリカの不動産フリーエージェント制度を知ってからずっとその形をやりたかったから。
コロナで価値観が大きく変わっていく、ライフスタイルがかわり、働き方も変わる。不動産業界の働き方も大きく変わっていく・。
オンライン化が進み、私が手伝っている不動産推進センターでもオンラインの講座を出してくれるようになった。ずっと懇願していた知識の部分。アメリカのNARのカレッジのようにいつでもだれでも学べるオンライン講座。
あとは知識以外のスキル、営業トークではない、「人間力」を鍛える。
そのためのプラットホームが「まなべる不動産」人間力は1日にしてならず、スキルを磨くことも大事だけど、日々の習慣化が大事。そのためには同じ志の人同士がエールを送り合うこと。
だから学べる場、繋がる場として、「まなべる不動産」というプラットホームを作ろうと思ったのです。
アメリカの不動産協会NARの倫理綱領の序文に
「すべて人々にしてほしいと思うことは、人々にそのとおりにせよ」という黄金律以上に安全な指標となるものは他にはない。とあります。
リアルターという用語は、能力、公平性、ビジネス上の高潔で道徳的な行動から発する高度の誠実さを含蓄するものである、利益をもたらす誘引動機とか、クライアントからの指示によりこの理想から逸脱することは何等正当化されるものではない。とも。(直訳すぎるけど笑)
実際には、もちろんアメリカのエージェントでもお金だけの人もいる。しかしこのような指針があるからこそ、不動産フリーエージェントの世界がなりたっているのではないかと思います。
多くの幸せな顧客、幸せなエージェントが創造できるように・・。
そして、いままでの変遷が動機となってスタートしました!
スタイルオブ東京は私が住宅コンサルをしたくて始めた会社です。
しかし一番初めにスタイルオブ東京のコンセプトとして掲げた言葉が
「毎日を楽しく暮らすお手伝い」
名刺にも書いてあります笑
そして多くの人にこの名刺を配っていました!
もらった人はいつも「毎日を楽しく暮らすお手伝い」ってなんだ!って思っていたはず笑
ミッションってすごいですね。私はずっとこのミッションのためにずっと仕事をしてきました。だから住宅コンサルがやりたかったことではなかったということです。
お客様もその代理人であるエージェントもみんなが毎日楽しく暮らせるように!サポートできる会社でありたい。
どうぞみなさまも一緒にお手伝いをおねがいいたします!!