見出し画像

「安請け合い」は諸悪の根源

お客様から頼まれたらNOとは言わない!
NOとは言わないけど。現況で不可能なことは、どうやったらできるかを必ず付け加えなければならない。
例えば建築での仕様変更を要望された場合。できますが、工期が伸びるとか、金額が上がるとか、構造的に不可能なことならば、できますが、いまから建築確認申請を取り直さないといけないので、費用と時間がかかりますがそれでもやりますか?と。
建築途中の構造変更なんて現実的にできるはずがないと思ったら「できません」と言いたくなりますが、エージェントは共感がなによりも大事。まずはわかりました!できますが条件がありますという話をすべきで、時間とお金をかけてでもやりたいのなら、またそれも致し方ないという気持ちが大事です。
できます!しかし条件が。
YES! BUT!
できないときは、必ずこのような話し方が大事。
共感もせずいきなりNO!では、お前自分のことしか考えてないな!と思われても仕方がありません。
しかしもっと悪いのが
YES!の言いっぱなし
「安請け合い」です。

できもしないのに、わかりました!なんとかします!と言ったってできるはずがないのだから、結局できない、すみません。と言うだけです。
大体安請け合いをする人は仕事ができない人が多い。
仕事ができないから、できない理由もわからず、顧客に共感した“ふり”をするのです。
できます。でもお金と時間がかかります!と伝えずに、やってしまってから、時間とお金がかかることを顧客がわかったらどうなりますか?
怒りますよね。
顧客に謝って許してもらったと思っても、顧客の心には「不信感」が残ります。
その不信感のボールがどんどん溜まっていくと違うところで怒りが爆発します。

建築引き渡しの施主検査で、光の当たり具合でしかわからないような小さい傷を直せ!というのは、小さい不満の蓄積です。

そういう顧客を「細かい客、うるさい客」というレッテルを貼り。現場の人の空気を悪くしてしまうのも、すべて顧客の不信感をかった「安請け合い」から始まることがあるのです。
顧客は不動産や建築のプロではありません。わからないこと、不安なことだらけです。非常識なお願いや質問をしてくるのが当たり前なのです。
そんな素人の前でプロっぽくかっこつけて安請け合いしてしまっては、結局かっこ悪くなっちゃうし、怒られちゃうし、顧客も自分も気分悪し、誰も幸せにはなれません。
実際、安請け合いする人って意外と多いですよ。
そういうの見つけたとき、私はめちゃくちゃ怒りますw
安請け合いは必ずトラブルを引き起こす諸悪の根源だからです。
根を見つけたら根っこから引き抜いておかないと。

信頼してくれた顧客には喜んでいただいて、楽しく暮らしてもらいたい。
だから物がよければいいだけでなく、嫌な気分になって欲しくない。
それには顧客が私を信頼できなくなる状態を作りたくない。
だから絶対に安請け合いはしません。

安請け合いをしないって簡単なことです。
できない約束をするな!ということです。
できない約束は“自分”ができないという“自分”が物差しになっていることが多いのです。
・自分の時間的な問題
・自分の知識の問題
・自分の立場の問題
・自分の人間関係の問題

それを顧客の問題と考えれば安請け合いはなくなります。
・自分の時間的な問題は自分以外の人ができないか。
・自分の知識の問題は自分以外で顧客の要望を叶えられる知識を持っている人はいないか。
・自分の立場の問題は自分以外でこの課題を解決できる立場の人はだれなのか。
・自分の人間関係の問題はこの問題を解決できないような人間関係に疑問をもつこと。

なぜそれができないかというと、顧客や関係者に嫌われたくないからという気持ちからです。
できるか、できないか、良いか、悪いかが分からないときに曖昧な返事になってしまうはず。
そんなこともできないの?そんなことも知らないの?あなたの実力ってそんなものなのね。あなたってそういう人なのね。と思われたくないからです。
そうやって自分の保身のためにやったことが、結局は身を滅ぼすパターンに入っていくのです。

顧客からのお願いや質問には2つの答えしかありません。
YES!But!
NO!Because!

YES!Maybe〜はありませんので。


考えてみてください、世の中の多くのトラブルは安請け合いから始まっていることだと思いますよ。
できると言った手前やらなくてはならないこともいっぱいあると思います。
そういうトラブルに巻き込まれるのは疲れます。
幸せな働き方とは、そういうトラブルに巻き込まれないこと。
そのためには「安請け合い」には注意しましょう!

今話題の「半沢直樹」それだって悪の根源は「安請け合い」じゃないのかな?と私は思いますw

藤木サロン2

まなべる不動産では、
不動産購入希望者相談件数1,000人の実績、不動産売買仲介成約率100%、不動産探しから建築コンサルまでトータルでサポートするワンストップサービスを実践し、自らが顧客と一緒に楽しみながらプロのエージェントとして活躍する日本一幸せなエージェント藤木賀子が、幸せなフリーエージェントとして活躍したい人に、ノウハウを提供しサポートいたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?