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「動機とタイミング」を考えてみる

インドネシアにある小さな村『Umbul Ponggok」
とても貧しかった村が、観光地としてインドネシアの“最も豊かな10の村”に大変し、失業率を0にしたお話しをご存知でしょうか?
2006年に就任した村長が仕掛けたプロジェクトが大当たり!貧しい村から一転裕福な村になった話です。

村の中心にある池は、毎分800リットルの清水が流れ込んでいるのに、生活排水を流し汚れものを洗っているために、汚水だめのようになっていた。
その池に目をつけ、清浄化。
そして、綺麗になった池の透明度の高さを利用して、池の中に小道具を置き、インスタ映えするスポットとして発信。
今やインスタフォロアーが4万人もいる有名な観光スポットとなっています。

その事業資金は村人の出資。
食うか食わずの生活を送っていた村人から出資を得るのはどれだけ大変だったか。その村長さんの人望の厚さを感じます。

その話で私が興味深いなぁと思ったのは、インスタ映えを狙った戦略ということです。
いや2006年頃だから池を綺麗にすればなんか観光になるんじゃないかくらいだったかもしれません!

ただ池を綺麗にしても、世界中から観光にくるまでにはいかないでしょう。インスタというSNSがあったからこそ成功したというわけです。
タイミングですよね!
住宅の売買もタイミングが大事。
数年、家を探しているけどいい家がないんですよ〜!という方はその間本気で家を探してないですから。
タイミングの問題なのです。
「10年も探しているのにいい家がないと言う友人がいるので、藤木さん相談にのってもらえる?」から始まった家族のストーリーをひとつお話しします。

まずはお話しをお聞きしましょうということでご来社いただきました。
今住んでいる世田谷区で家を買いたい。特に希望はない。面倒臭いので中古をリフォームでもいい。みたいな・。
はじめは、買う気あるのかなぁ本当に!と思ったけど。
なんで家買いたいのですか?聞けば。
”10年賃貸で住んでいたマンションの住み心地がよくって。
窓から隣の豪邸の植木がよく見えてとても気持ちがいいの。
でもそこ、相続で分譲地になることになって。
引っ越そうと思っても、なんかいい物件がなくてね・・と。”

もともとご主人はアメリカで仕事をしていて10年前に帰国。
その理由が、ご主人のお母さまはご主人が1歳くらいのときにお父様を亡くしてから母一人子一人。アメリカでリリーフランキーの「東京タワー」という映画をみて、急に親孝行したくなったそうです。
ご主人のお仕事は親戚一族で経営している会社の役員で実はその会社の場所が、多摩地域のご実家のそば、毎日世田谷から多摩地域に通っているとのこと。
お母さまはご実家でお一人住まい。
”実はこの10年、家を買おうとおもっていたけど、実家のそばに買うか、世田谷に買うか悩んでいたんだよね。
でも子供も世田谷に馴染んでしまって、自分も奥さんも、やっぱり世田谷の生活がベストだねという話になってね。
まぁ会社の帰りや車なら実家も行けない距離じゃないしって割り切ったんだよねと。”
そんな矢先にビューが気に入っていた目の前の土地が分譲地になるから、これはもう世田谷に買うしかないな!って
俺は賃貸でもいいんだけどさ。奥さんがずっと家が欲しいっていってるから。”
だから家は奥さんの好きにしてくださいと。
ご主人はお話しされました。
買うタイミングです。
買う気になれば話は早いです。予算をあげてでも気に入った場所を買うべきということで1ヶ月後には新築用の土地を購入していただきました。
まぁ家のプランの打ち合わせが始まれば、案の定ご主人がかなり口だしてきましたけどね笑
動機がなければ絶対に住宅は購入しません。いい不動産あったら買いますというのは投資用ですね。
だから初めに聞くのは「なぜ買いたいのか」です。
なぜ買いたいのかの中に、かならずタイミングがあります。今買うタイミングでなければ、今売る必要はないです。その時が来るまで、なにかしてあげられることがないかをその時精一杯考えてあげるだけ。
動機とタイミング
インドネシアのUmbul Ponggok村も、貧しい村人を幸せにしたい!という村長の動機とインスタというタイミングが豊かな村になった理由ではないでしょうか。










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