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失敗から人は成長するもの、失敗があるから学べるものです。そして成功すればその失敗は投資と変わるのです。

いくつになってもまだまだ伸びしろはあるのさw 

と、いうことで私の失敗ネタをひとつお話しします。

Hさんご夫婦お二人の暮らしの住まいを探しました。奥様はシングルの時に中古物件を買ってリノベーションした経験があって、今回も中古を買ってリノベーションをするのを楽しみに探していました。 
頭のよいお二人は、私の話もよく理解してくれて、条件などはかなり絞られていたので、3、4件内見をしてすぐに気に入った物件を選択してくださいました。
その物件は古くて大きな集合住宅でした。何号棟もあるような団地で、敷地もゆったりしていてビューも日当たりも抜群で、内装はかなり古びていたのでリノベーションには、もってこいの物件でした。
そもそもお二人はリフォーム会社主催の中古購入+リノベーションのワンストップサービス相談会に来ていただいたのがきっかけで、私が不動産を探すことになりました。
ワンストップサービスは、不動産を購入する際に、物件・ファイナンス・リフォームをセットでサポートするサービスです。
その物件も購入する際に、リフォーム会社に見てもらい、お客様のご希望のプランを作成、予算も問題ないということで契約をしていただきました。
中古購入+リノベーションは物件の引き渡しからすぐにリノベーション工事を着手したい。
なぜなら、物件の引き渡しが終われば住宅ローンが始まります。
リノベーション工事が終わらなければ、引越しができないので、住宅ローンと家賃がその間同時にかかってしまいます。

このお客様もなるべく早くお引越しをしたいということで、契約後すぐにリノベーションプランのお打ち合わせをはじめました。
引き渡し日も決まり、事前にマンション管理組合へリノベーション図面を提出することもでき、あとはリノベーションを楽しみに待つだけ・・。
だったのに・(≧∀≦)

マンション管理組合に図面を提出したところで問題が!

このマンションの管理規約で水廻りを動かしてはいけないという決まりがあったのです。
マンションの管理規約は契約前に当然目を通していて、重要事項説明にも重要な部分は抜粋されます。しかしこの水廻りの件については、管理規約の使用細則の中にあり、うっかり見落としていたのです。
もちろん、契約時にはお客様に管理規約は使用細則とともにお渡ししてあるので、不動産業者としての業法には抵触しません。
しかし、ワンストップサービスとは、そういうことをしっかりプロがサポートしますよ!というサービスです。
しかも、完成された、お客様がすごく気に入っているプランの水廻りの位置が大きく動いている( ; ; )
リフォーム会社は施工上の確認をして水廻り動かせます!ってプラン書いちゃってるけど、まさか管理規約でひっかかるなんて。
しかももう工事着工が決まってるし・・。

とはいえ、うその申告をする訳にいかず、
これはプランを変更していただくしかない!
断腸の思いで、お客様へ事情を説明すると、奥様が泣きじゃくり。私はあのプランができるならと思って購入を決めたんです!あのプランができないのなら、あの家は買いたくありません!
って・・。
不動産契約上、ここで決済をキャンセルしたら違約金が発生します。
そして不動産業法には抵触していません。

だから購入しないという選択肢はお客様にはありません。
なんとかして、プランの変更をお願いせねば!
幸いそのマンションはお二人で住むには広めの75㎡ なんとかなるはずという思いでリフォーム会社のチーフプランナーさんに泣きつき、苦しみながらも、それなりのプランをお客様へ出して、ただひたすら謝る
悪いのは当社です。ごめんなさい。
ワンストップサービスなのに、気がつかなかったのは当社の落ち度です
仲介手数料は全額お返しします!と。

それでも奥様は泣きじゃくり、許してくれなさそうだったのですが、実はリノベーションの予算が当初よりも大分上がっていて、若干持ち出し現金が厳しそうだったということもあり
当社が仲介手数料を全額返すという話をした瞬間からご主人の表情がかわり、ご主人が奥様を代替え案で説得し始めw
最後は代替え案で御承諾いただけました。

なんとかなったのですが、仲介手数料は0円で最後までしっかりサポートさせていただいた分赤字です。
リフォームも完成してしまえば、とっても素敵な空間になり、奥様も大喜びしてくださいましたし、その2年後くらいにお友達で不動産を探している人がいるということでお客様をご紹介くださいました。
間違ったら素直に認め、誤り、責任をとる。しかしその前にお客様にご迷惑や不信感を与えないように、慎重にしっかりサポートを行うことがいかに大事なことかを学んだ事例でした。

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