シコリのある“ものもらい”は点眼で治るのか?
こんにちは!
東京都羽村市にある医療法人真愛会の真鍋クリニックの副院長です。
今日も相談者様からのご相談に回答していきますね。
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先日、左上のまぶたに違和感を感じ、近くの眼科で「ものもらい」と診断されました。
点眼薬を処方してもらい、1週間経ってもあまり変わらないので再度受診し、抗生物質を処方してもらいました。
しかしその後も改善がないので再度受診し、軟膏薬を処方してもらいました。
その後も、点眼薬がなくなり再度処方してもらい今に至っています。
少しずつは小さくなってるようですが、未だに豆粒のようにまぶたの上にあります。多少ですが視界にも入ります。気長に点眼薬で様子を見た方が良いのでしょうか?
(50代・女性)
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眼科で「ものもらい」と診断されて、点眼薬や軟膏薬、飲み薬の抗生剤などを服用したが、なかなか治らずに、豆粒の方な“しこり”が残ってしまっているのですね。
実際に診察をしていないので確実なことは言えませんが、これはもしかすると、いわゆる「ものもらい」ではなく、「霰粒腫」という、“ものもらいの親戚”の様な病気かもしれません。
眼科でも見分けがつきにくいこともあるのですが、いわゆる「ものもらい」(医学的には、「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」と言います。)の典型的な症状は、まぶたが赤く腫れて、触ると痛みがあるもので、点眼薬や軟膏薬でしこりなどを残さずに感知することが多いです。
一方、ものもらいの親戚の「霰粒腫」は、ものもらいと同じ様に赤く腫れますが、最大の違いは、“しこりが中に残っている”ことです。
真っ赤に腫れている時はご自身でもしこりに気が付きにくいので、「麦粒腫(=ものもらい)」と「霰粒腫」の見分けは付きにくいことが多いのですが、腫れが引いてくると違いが分かります。
腫れを引かすまでの治療は「麦粒腫」も、「霰粒腫」も同じ治療を行いますが、“しこりは点眼薬や軟膏薬では治せません”ので、最終的には“切開して、排膿する処置”が必要になります。
相談者様の場合、“豆粒の様なものが残ってしまっている”との事ですので、この場合の診断は、「ものもらい」ではなく「霰粒腫」かもしれませんね。
最終的にしこりをなくすためには、少し切開をして、中にあるしこりを出す必要があるかもしれません。
再度、お近くの眼科でご相談されてみるのがいいでしょう。
ご相談いただきありがとうございました。
当院でも、霰粒腫の切開手術(日帰りで30分程度で行えます。)は多く行っていますので、お気軽にご相談ください^^