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光る線が見えた後、1mm程度の黒い粒が見える

こんにちは!
東京都羽村市にある医療法人真愛会の真鍋クリニックです。

本日も、相談者様からのご相談をいただきましたので回答します。


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ここ最近、左右での見え方に違和感を感じることがあり、もともと視力も悪いので、コンタクトの度が弱いのかな?程度に思っていました。

しかし、一か月ほど前に夜の犬のお散歩をしていたら、急にピカっと光るものが目の上を走るように感じ、てっきりまつ毛にゴミがついて夜の街頭で反射して光ったのかと思っていましたが、暗い場所でもキラッとひかり、片目ずつ確認したら、左目だけ、上部に光る筋が出るのが解りました。

この日は、夕方から寝るまで、この現象はありました。

その後ゆっくり寝て休んだら、その光る線が走る症状はなくなりましたが、その後から、以前よりもはっきりとした黒い1mm程度の粒が視界に出るようになりました。

もし、この現象が何かの目の症状の兆候だったら、と不安に思っております。こういった現象があった場合、やはり早めに対処した方が宜しいでしょうか?

近くに信頼できる先生がいらっしゃらないので、なかなか眼科に脚を運ぶ気になれてません。

ですが、眼はとても重要な、そして大切な体の一部なので、もし、早めの確認が必要でしたら、職場近くで探そうかとおもっておりますが、まだ、様子見でも大丈夫なようでしたら、とりあえず、このまま生活してみようかと思っております。

今のところ、左右での見え方に違和感がちょとあるくらいで、生活に支障は出ておりません。

よろしくお願いいたします。

(40代・女性)

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夜中に犬の散歩をしていたら、突然キラリと光の線が見え、その後1mm程度の黒い粒の様なものが視界に残っているのですね。

これは広義の「飛蚊症」と考えていただいてよろしいかと思います。

飛蚊症」というのはその言葉の通り、“蚊が飛んでいる様に見える”症状のことを言います。

飛蚊症には大きく分けて2種類あり、生理的(加齢により)に起こる「生理的飛蚊症」と、病気によって起こる「病的な飛蚊症」です。

日常生活で感じる飛蚊症のほとんどは、加齢などの生理的変化によって起きてくる「生理的飛蚊症」がほとんどで、黒い(時には透明な)糸くずや、ゴミの様なものがフワフワと浮かんで、“目線を動かすと一緒に付いてくる”ものです。数も2~3個程度であれば、放置していても問題ありません。

ただし、中には病気で起こる「病的な飛蚊症」もあります。
これは、有名な「網膜剥離」や、「ぶどう膜炎」と呼ばれる目の中に炎症が起こる病気、または「硝子体出血」などの出血が原因で起きてくるものです。これらの場合は、全て早急な眼科受診が必要となります。

さて、この飛蚊症の場合で注意しなければならないことの一つして、「近視」があるかどうか、が重要です。

近視」は、いわゆる“目が悪い”状態のことを言いますが、近視があると、「生理的飛蚊症」が、「病的な飛蚊症」に進行することがあります。

相談者様の場合、もともと近視がある(「もともと視力も悪い」)とのことでしたので、最初に見られた「光の線が走った」様な症状は、加齢や近視性変化によって起こった「生理的飛蚊症」の症状として考えることが出来ます。
しかし、その後に見られた「1mm程度の黒い粒」が見える症状は、「生理的な飛蚊症」から「病的な飛蚊症」へ進行してしまった可能性があります。

この場合は早急な眼科受診が必要となりますので、一度お近くの眼科を受診されることをお勧めいたします。

飛蚊症の症状は、実は様々で、「光が走る」症状も、飛蚊症の一つになります。この様な症状が見られた場合には、お近くの眼科でご相談されてみて下さいね。

ご相談いただきありがとうございました。


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