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「寄り添い合う」メディア。

今日(2月13日)は「世界ラジオデー」だそうです。

今日は「世界ラジオデー」。1946年2月13日、「国際連合放送」が創立されたことを記念して、UNESCO(国際連合教育科学文化機関)が制定した。

UNESCOは、ラジオは現代でも世界規模では最も浸透しているメディアであり、人間の多様性と民主的な議論のプラットフォームになる重要なツールであるとして、ラジオの役割を啓発する事業を行っている。

https://today.smartnews.com/20200213

小さい頃からテレビっ子だった私も、
ここ最近はすっかりラジオに夢中で。
数えてみたら、多い日には1日で10時間以上、
週平均でも、だいたい50時間以上はコンスタントに聴いています。

50時間というと多いようにも見えますが、
特に日中の時間は仕事をしながらですし、
他の時間もだいたいは何かをしながら聴いているので、
あまりラジオに時間を使っている、という感覚はなかったりします。

そしてこれは私に限らず、「何かをしながら」聴く、という人が多いのは、
映像がない音声だけのメディアである、ラジオならではの特徴なのだろうな、と思います。
仕事をしながら、家事をしながら、身支度をしながらーーー
「ラジオを時計代わりに聴いている」という人なんかも、特に朝の時間帯には多いですよね。


そういえば、今週(2月9日)の乃木坂ANN、新内さんラスト出演回のエンディングでも、60代タクシードライバーの方が「お恥ずかしながら、初めてのメールです」と、番組にメールを寄せていました。

先日、乗務前のミーティングで同僚たちが「ANN、新内さんから久保さんに変わるんだよな〜」と話していたので、聞いてみると、同じ深夜のシフトの同僚たちも、みんな新内さんのファンで、ずっとこの番組を聴いているそうです。
新内さん、あなたには、自分のように還暦を過ぎた世代で、コンサートや握手会に行ったことはないけれど、ラジオで新内さんの声を聞いてファンになり応援してくれている、同業のタクシードライバーが、全国で何万人もいるはずです。
(中略)
これからも、乃木坂46と新内さんを陰ながら応援していきます。
今日まで本当にお疲れ様でした。そして6年間、素敵な声を届けていただき、ありがとうございました。

特に地方ともなれば、民放もAM,FM1局ずつしかない県がほとんどですし、大半のAM局はこの時間帯にANNを放送していることを考えると、
私たちが想像する以上に多くの人が、アイドルだからとかいうのと関係なく、この番組に耳を傾けていたのだろうな、ということに、このメールで改めて気づかされました。

フリートークやリスナーからの投稿が中心となる、ラジオ番組。
その分、ラジオの向こう側にいる他のリスナーさんの存在も、日々の番組を聴きながら感じることができるし、
いろんな人が、いろんな理由で、いろんな場所から、同じ番組、同じ声に耳を傾けている。
そんな「顔の見えないつながり」が、たとえ目には見えなくても、そこかしこに広がっているのだな、ということを、このタクシードライバーさんのメールから感じられます。

そんなリスナーに、パーソナリティの方が声で思いやりを寄せてくれたり、
時にはリスナー同士が結託して、パーソナリティの方をイジってみたり、
そうやってこの「声の輪」に連なる人たちが、相互に寄り添い合っている。
そんな光景がそこかしこで垣間見られるラジオが好きだし、
これからも聴き続けていきたいなあ、と思います。

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