言われなきゃ気づけないことなんて、いくらでもある。
毎年楽しみにしている年末特番「クイズ☆正解は一年後」。
毎年1月に、今年起こること(誰が結婚する、離婚する、お笑い賞レースで誰が優勝する…etc)のあれこれを予想して、
12月30日に生放送で答え合わせをするという番組で、
未来のことなんてもちろん普通は分かるわけないのだから、
大抵は大喜利になっちゃったりするのだけれど、
ちゃっかりだったり(話題によっては、事前に聞かされてたり報道が出てれば当てられる)、あるいはまったくの奇跡だったり、
正解しちゃったらしちゃったなりにおもしろいのが楽しいところです。
そしてこの番組、丸1年かけて仕込みをする、
いわば「視聴者に向けたサプライズ」的な出題もあるのですが、
今年のサプライズは、
番組出演者がブルーハーツのヒット曲を歌っているカバーCDを、
(もちろんそうとは告げずに)こっそり高速道路のSAに置いたら、
それを買う(&当日の生放送に持ってこれる)人が何人いるか?
というもの。
確かに、高速道路って「これ誰が買うんだろう?」みたいな、
「カバー曲ベストヒッツ」みたいなCD置いてありますよね。
その音源が、年明けから配信されていて、
確かにめっちゃ上手ってわけでもないけど、これはこれで味があっていいなあ、という歌で、私はけっこう好きでした。
ところで、ここからが本題なのですが、
これを聴きながらふと感じたのが、
「これ、誰が歌っているかわからない状態で聞いたら、有名芸能人が歌っているって気づけるんだろうか?」
ということで。
間違いなく、私は気づけないな〜と思いました。
楽曲クレジットを見た状態でようやく、「確かに言われればそうだな〜」というくらいなので、
クレジット伏せられた状態では、まずもって気づけない自信がある。
散々テレビやらなんやらで聞いている声なのに、不思議ですよね。
でも、これって別に声に限らないことで。
たとえば、まちなかを歩いているときに、芸能人が目の前を通り過ぎたとしても、間違いなく気づかないと思うし、
それこそ大学生のとき、同じ学年にいわゆる「有名人」的な人がいて、
同級生では「すれ違った」「同じ授業にいた」って言う人が結構いたけど、
私はついぞ4年間、一度もすれ違わなかった(いや、正確に言うと、すれ違ってはいたんだろうけど一度も気づかなかった)から、
自分の「鈍感力」の高さ、「他人への関心」の低さは、日々どうやら存分に発揮されてるのだろうなあ、と思います。
「鈍感力」が高いと、他人にあれこれ左右されることが少ないので、
生きてて気楽ではあるのですが、
一方で、世の中的には、他者へ対する気配りとか絶対できた方がいいに決まってるので、
そのへんの資質が決定的に欠けている、というのは、それはそれで致命的であったりもします。
自分的には「言われなきゃそんなの気づくわけないよ〜」って思ったりすることも、
先回りしてスッと行動できる人が周りにいっぱいいる、みたいな状況は、それこそ何度となく経験してきたことで。
あまり過敏になる必要性もないけれど、
それでもちょっとは気配りできたほうが、人との関係性は取り結びやすくなるだろうから、
今年はそのあたりのバランスも、少しずついい塩梅に持っていけたらいいな〜というのは、目標なんて大仰なことは言えないけど、ちょっと心がけたいことではあったりします。