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「うた」の持つ美しさが、ここにある。

毎年、楽しみにしている歌番組があります。

小田和正さんがライフワークとしている音楽番組「クリスマスの約束」。
小田さんの活動の状況とかで、ときどき放送がない年もあるけれど、
おおよそ毎年、クリスマスイブの夜に、素敵なアーティストの方々が、素敵な歌声を聞かせてくださいます。

JUJUさん、スキマスイッチのお二方、スタレビ根本さん、いきものがかり水野さんーーー
それぞれが単独でアリーナクラスを埋める実力者が一堂に会して、
ときにはメインで、ときにはコーラスで、ひとつの歌を歌うわけですから、これほど豪華なことはありません。

ちょっと放送時間が深めなので、今年も録画して、昼間にじっくり観させていただいたのですが、
今年も、とても素敵な、耳福な2時間でした。


「クリ約」で歌われるのは、多くが往年の名曲のカバー。
なかなか最近聞く機会も少ないけれど、曲名を聞けば確かに知ってはいる、口ずさめる、そんな曲たちが披露されるのですが、
そんな一曲一曲が、本当に美しくて。
毎曲毎曲、「この曲ってこんなに美しかったんだ…」と聞き惚れながら、2時間があっという間に過ぎていきます。

メインを張って歌う方の歌声も当然素晴らしいのですが、
毎年毎年感じるのが、その背後で奏でられる、豪華メンバーによるコーラスの美しさで。
一切の不純物がない、透き通ったハーモニー。
うたを愛する人たちが、ボーカルもコーラスも関係なく、
一曲一曲を心をこめて、大事に歌い継いでいくからこそ、
これだけの感動が生まれるのだろうなあと思います。


「大ヒット」とか「バズ」と言われるような曲が生まれるには、
商業的な戦略とか、いろいろなものが必要なものだけれど、
そういったものがなくたって、美しいものはちゃんと美しくて、
アーティストの方々の音への、音楽へのリスペクトは、ちゃんと伝わる。

コロナ禍で、僕は音楽に救われました。そして素直に音楽をやりたい、みんなと歌いたいと思いました。この先、僕たちは厳しい状況をどう乗り越えていくんでしょう

音楽に救われたのは、聞き手であるこちらも同じで。
みんなで歌いたい、聞きたい歌がある。その歌を、みんなで歌って、聞いて、分かち合う。
そんな年の暮れを今年も迎えられたことに、感謝しかありません。

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