インプットとアウトプットの螺旋の中で。
ようやく手をつけられた、このラジオの話題。
本編部分は、1週間経過後もAuDeeで聴けるみたいです。
本当に、60分「捨てるところがない」放送だったので、
この一番組分で何本の投稿になるかわかりませんが(笑)、
気長に文字起こししながら、気になったところをひとつずつ取り上げていこうと思います。
今日取り上げるのは、番組冒頭であった、こんなやりとり。
(AuDeeでは3:50くらいから)
前田「いろいろ細かく一個一個言いたいことがあるんですけど、総合的に思ったのは、ほんとに衝撃的に言葉が、言語が卓越していますよね」
山崎「いやーーそんな…、ほんとですか、うれしいです。書くことは好きでした、やってみたら」
前田「たぶんそれって、書くっていう、自分からアウトプットするっていう作業って、膨大なインプット量があるからだと思うんですよね。しかも質のいい。だからすごい本読んだりとか勉強したりとか、そういうことが山崎さんの言語能力をこうやって磨いていったんだなーって思うと、その時間に思いを馳せると、なんかすごい深い感動を味わいながら僕あの本を読んでました。だって、こんな言葉遣いしないでしょって。だから僕メモしてますもん」
山崎「たぶんそれが培わせてもらえたのって、まぎれもなく、アウトプットの場所がいっぱいあったりとか、自分でつくってたりするからで」
前田「求められるから、なんか吸収しなきゃっていう循環が回ってくってことですか?」
山崎「いや、最初の根本で言うと、もう求められてなくても勝手にアウトプットしてて、その矛先というか、利用させてもらってたのがshowroomだったりして」「誰も聴いてないであろうフリートークを1時間、多いときで週1回とかやってて」「BGMもかけられないしCMも流せないし、音楽流せないから(笑)、場を自分でつなぐしかなくて、でもそのおかげでインプットしなきゃっていうサイクルが生まれたかもしれません」
2018年頃、乃木坂がSHOWROOM配信を開始したとき、
システム上の都合なのか、意図的なものなのかはわかりませんが、
グループ全体でひとつのアカウントではなく、
一人にひとつ、(おそらく個人で配信する意思があるかどうかに関係なく)配信アカウントがつくられたんですよね。
私も当時のことは知らないし、もちろんアーカイブとかも残ってないので、
伝聞の話でしかないのですが、
(今でこそ定期的に輪番でグループとしての配信を行っていますが、)
当時は個人での配信もそこそこ自由に、挙手制でやれたそう。
そこで頻度高く配信を行っていたのが、
当時はまだ個人でのメディア露出も少なかった山崎さんで。
文字起こしにもありますが、1時間のフリートークを毎週くらいの勢いでやってたというから驚きです。しかも自主的に。
もはやセルフプロデュースでラジオ番組つくったようなものですよね。
どうにかアイドルとして日の当たるところへ出ていきたい、
そんな焦りに似た感情もあったのかもしれません。
とはいえ、強制ではないのですから、やっぱりどこか、これなら自分にもできるかもしれない、という予感はおそらく何かしらあったのでしょう。
好きなこと、無理しすぎずできることでなければ、むろん長続きしないでしょうし。
当時はそれが何につながるかなんて、もちろんわからずやっていたはず。
でも、そうやって積み重ねてきたことが、結果的にいろいろな形で花咲くことにつながっていく。
まさに「Connecting dots」だなあ、と思います。
そして、やりとりの中の話題の中心になっていた、
インプットとアウトプットのことも。
この2つのバランスって、結構悩む人が多い話題な気がします。
私も日々悩むことが多いです。
これって本当に「サイクル」だから、
どっちから始めるって決まりきった答えは、実際のところ「ない」というのが一番間違いないとは思うのですが。
でも、山崎さんの発言がかなり正鵠を射ているんだろうなあと感じるのは、
いかにそのサイクル、循環を軌道に乗せるか、というところなのだと思います。
インプットのモチベーションがなかなか出ない、というなら、
無理やりインプットをしようとするのではなく、
逆にアウトプットの機会を無理やり作るところから始めてみる。
反対もまた然りで、アウトプットの質を上げていきたいのであれば、
もちろん場数を踏む、練習をするということも大事だけど、
インプットの幅を広げる、というのも出口のひとつかもしれない。
双方がうまく回ってこそ、いい結果が現れてくるのだとするならば、
その車輪の回転を、いかにスムーズに始められるかどうか。
自転車を走らせるにしても、一番エネルギーを使うのは「漕ぎ始め」で、
一度車輪が回り始めれば、あとは少ないエネルギーでどんどん加速していけるのだから、
一番最初のしんどいところを、どう楽にやっていけるか。
勉強する、インプットするのは苦手、というならば、
無理やりアウトプットの機会をつくって何か話す、発信するようにすれば、
どうにかネタを探す、勉強するようになるかもしれないし、
発信する、言葉にするのが苦手、というのであれば、
好きな情報をインプットして、話したい!発信したい!という状況までもっていけば、そのテーマだけでも楽しんで発信できるかもしれない。
そうやって、インプットとアウトプットの螺旋をぐるぐる回していくと、
思いもよらなかった、新しい地平が見えてくる。
こうやって日々noteを書き続けることもそうですが、
やり続ける、サイクルを回していくことでしか得られないもの、見えない景色ってのも、きっとあるはずですよね。
そう考えると、もうちょいがんばれそうな気がします。