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隠れ家カフェで、アートに出会う【entrechat展示会@朔望】

画家のヨウコさんはバレエをモチーフにした絵を描いていて、自身もバレエを習っている。バレリーナのリアルな顔つきや身体の表情、物語の複雑さやロマンチックさが表現された、バレエ経験者ならではの唯一無二の絵ばかり。

今回、神戸元町の喫茶【朔望】さんで、ヨウコさんバレエブランド【entrechat】のトートバッグとTシャツの展示会があったのでお邪魔してきた。神戸という繁華街にありながら静かな大人の空間で、ヨウコさんの上質なアートに出会った。

喫茶朔望

神戸元町から南京町のほうに歩いて3分ほど。細い路地のビルの2Fに看板が見える。知っていないとなかなかたどり着けない、隠れ家的な場所だ。

こんなところに喫茶店が?と思うようなレトロなビル。フォントがかわいいビューティサロン川口の横にある。

オーナーのセンスと遊び心、そしてヨウコさんの【entrechat】がこの中に。

entrechatに出会う

作品はほぼ手描き

バレエの練習風景、演目のワンシーン、履きつぶしたトゥシューズなど、バレエ経験者ならではのリアルな絵はため息の出る美しさ。バレリーナはもちろんそうでない人も楽しめるアートになっている。

アートにまったく興味がなく、美術館に連れて行くと退屈で死にかける夫も「ヨウコさんの絵がスゴイのは僕でもわかる」と、飽きずに眺めている。

壁一面に並んだ、トートバッグ、キャンバスバッグ、ポーチ、Tシャツ。ほぼすべての作品が手描きだというので目を疑う。

同じモチーフの作品をよくよく見比べてみると確かに微妙な違いがあって手描きだとわかるが、言われなければプリントだと思うくらい、すべての完成度が高い。

デジタルアートが台頭する今日、手作業で良い作品を量産できるアーティストは希少だろう。そしてアーティストではない私たちこそ、手仕事の価値を知るべきだ。

誰でも簡単にiPadやパソコンで絵を描ける時代になっても、アナログのアートの価値は変わらない。やはり作り手の温度や、気持ちがより伝わるのではないだろうか。私はそう感じる。

私にとってのバレエ

在廊していたヨウコさんと 暑いので浴衣の私

バレリーナの脚が描かれたマチ付きのバッグを購入。

バレエは華やかだが、身体への負担が重い。故障して辞めてしまうバレリーナも多いと聞く。そんな過酷さの中に、バレエでしか表現できないアートがあるのだ。

バレエの物語は古典的なものが多く、男女格差が前提にある、お姫様と王子様のお話が人気だ。LGBTQが認められる今の時代には少し合わないけど、それがまた良いような気がする。今は男性も女性の役を演じられるように変わってきているそうだ。

今はディズニーも王子様を待つお姫様の映画をリリースすることはない。現実的ではないからだ。古典的な物語は現実的ではない。でも演じられることで生き続ける。これこそがアートなのでは。

このバッグを眺めると、そんなことを思い出す。厳しさと美しさ。伝統とリベラル性。反対のものが同居する。バレエは奥深い。

一口食べればわかる、こだわりのお料理

デリドッグ

展示を眺めながら腹ごしらえ。私は厚焼き玉子とたまごサラダの【Wたまご】、一緒に行った夫は【サバと野菜のトマト煮】デリドッグをいただいた。メニューは時々入れ替わり、何度通っても違うメニューが楽しめる。

オーナーのお知り合いのパン屋さんが焼いているというオリジナルパンがおいしくて癖になる。今回はパンにエダマメが入っていて、以前伺ったときはサツマイモが入っていた。ふわふわの柔らかいパンでありながら食べ応えがある。

サンドの中身もオーナーのアイディアが詰まっている。サバと野菜をトマトで煮込むなんてなかなか思いつかないのでは?私のたまごサンドにはアクセントにショウガが入っていて、最後まで楽しくおいしくいただいた。

おやつも

アートを楽しみながら長居してしまい、おやつもいただいた。

夫は白パンにナッツやクランチがたっぷり入った【らっかぽん】

私はスイートポテトのホットサンド。酸味のあるりんごジャムとの相性が抜群!ホットサンドにはいちぢくが入っていて、ポテトのもったりした甘味とのバランスが良い。

「ここのオーナーはいつも新しいものを作っている」とヨウコさん。アーティストの友達はアーティストなのだろう。

おまけ

朔望店内のインテリアも素敵なのだが、オーナーはプラモデル愛好家のよう。

画像:公式Instagram

レジ横にはドイツのおもちゃ「プレイモービル」が並び、ドイツ人の夫が「懐かしい!!子どものころよく遊びました!」と喜んでいると、オーナーがとコレクションをいくつか出して見せてくださった。

「この人形の背中にあるのはドイツのポストマン(郵便屋さん)のマークでね…」と語りだす夫。楽しい思い出になった。

お店の案内

entrechat

常設店はないが、オンラインショップで今回の展示アイテムも買うことができる。

イベント出店はInstagramで告知されるので要チェック。

朔望

〒650-0022 神戸市中央区元町通1丁目9-8 元町マンションビル2階 2-C

11:00~17:00(最終入店16:30)

お休みの日、店内イベントのお知らせはInstagramで告知される。

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