引越狂騒(手続き編)

人生で何回引っ越したかが咄嗟に出てこないくらい引っ越している。
改めて数えてみたら、記憶にある範囲ですでに10回を超えていたので、もうカウントしないことにした。葛飾北斎には負けるが、こんなに引っ越してどうすると自分にげんなりする。尚、成人後に引っ越した理由は就職・退寮・転職のいずれかによる。転職しすぎだと言われることもあるが、幼少期の親の転勤はさておき、雇用の流動性が高い業界に属しているので仕方ないと思ってほしい。

さて、引越しである。
とにかく手続きが多い。
引越しの手続きは抜けていたりすると生活のダメージが多いと感じるタイプなので、頭痛と戦いながら一つ一つやっていくしかない。引越すことが多いので自作の手続き一覧があるが、それを開いた時点で項目の多さにかなり頭が痛くなる。

手続きを進めるためには当たり前だが引越し先の住所がないといけない。
ここが今回一番不安を覚えた点である。
というのも今回の引っ越しは転職に伴うものであるがこれまでと異なり、転職先が新規立ち上げであるため、社会的信用がかなり低い状態での物件契約を行わないといけなかったのである。結果として、不安は杞憂に終わったのだが、転職先の電話番号がまだわからないということで、これまでより審査に時間がかかった印象はある。

さて、転職ということなので、当然、現在の勤務先は退職している。
退職のため保険証の返納や雇用保険のあれこれがあった。公的保険については社会保険の任意継続を選択したのだが、これがなかなか現在進行系でネックとなっている。
社会保険の任意継続は条件を満たす被雇用者の申請で行えるが、この申請が退職翌日からしかできないのである(全国健康保険協会 協会けんぽhttps://www.kyoukaikenpo.or.jp/g6/cat650/r316/#q1  )。そして即日発行というわけではないので、保険証が届くまで実質的な無保険状態となってしまう。
以前のnoteにも記載したが、眼の疾患を患ったため、現在も通院での治療が必要な状態である。一時的とはいえ無職の状態で強制的に無保険状態になるのは制度のバグだと思った。予定して退職する場合、事前に申請することで無保険状態を回避できないか、政府には本気で検討していただいたいものである。
 ※(2024年2月4日追記:窓口に行けば、保険証の発行までの間、代わりとして使える資格証明書というものをこうふしてもらえるとのこと)

役所での申請が好きな人はあまりいないだろうし、その点においては私も多数派に属していると考えている。とにかく役所に足を運ぶこと自体が苦手なのである。理由の一つに自治体によって窓口の名前が異なるというのあるが、今回のようなケースでは悪筆がすぎるため何回書き直しを命じられるかわからないので余計に気が重いのである。
しかし、意外な物に救われた。その意外な物とはマイナンバーカードであった。
非常に不規則な勤務形態であるため、何かと楽になりたい一心でマイナポータルに登録しておいたのだが、なんとこのアプリを利用すれば、転出届の提出はオンラインで可能なのである(※対応しているかは自治体によって異なる)。また転出先にも予め情報を送り、来庁予約が可能であるとのこと(※こちらも対応しているかは自治体によって異なる)。マイナンバーカードを普及させたいのであれば、この機能を前面に押し出せばよいのでは……?と結構真剣に政府広報の方向性について思いを馳せてしまった。
役所のロビーでスマホをマイナンバーカードにかざしてポチポチしていたら10分程度でできた。ちなみに役所でやる必要は当然ない。窓口の方に教えていただけたのでそこでやっていただけである。
マイナンバーカードはコンビニでの証明書発行と確定申告の際にしか使用していなかったが、なるほど確かに便利である。

電気・ガス・水道についてはインターネットで申し込めるので、クレジットカードの番号あるいは銀行の口座番号を間違えないように打ち込めば基本的に問題はない。今回はクレジットカードの更新月と重なってしまったため、色々大変だったとだけ記載しておく。

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