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止利仏師物語を執筆して

2024年8月25日
飛騨市での催しに参じてきた
飛騨まんが王国様と、賢プロダクション様のイベントである。地元の学生たちを対象にした声優体験会と、朗読劇の舞台上演だった

筆者がどう関係しているかというと
上演作品のひとつ、止利仏師物語の執筆依頼を賢プロダクション相談役の野村道子様より直々に頂戴し、筆を執ったのであった

止利仏師とは
法隆寺の釈迦三尊像、飛鳥寺の飛鳥大仏など、多くの仏像を手がけた飛鳥時代の仏師であり、またその生誕にまつわる幻想的な伝説が飛騨の河合町にあるのだという。いかんせん飛鳥時代の人物であり、大化の改新後、密接な関係のあった蘇我氏が失脚したことにより歴史の表舞台からは消え、記録はほとんど残っていない。また、書物によって書かれていることも違う

史実にもとづく作品は初めてだったが、なかなか頭を悩ませたと同時に、とても楽しかった。とくに最も幻想的な色が濃くなるシーンでは「あなたの世界観と言葉で思いっきりやってください」と背中を押していただいたので、思いっきりやらせていただきました。と言っても最初は「いやでもあんまりやり過ぎると……」と、舞台上と客席のことが頭をよぎり、けっこう遠慮がちに書いてしまった

「もっと思い切りやっていいわよ!」

ほとんど1シーン全消しして、頭空っぽにして、のびのび好きにやらせていただきました。本当にありがとうございます!です!
今から思えば、思い切りやっていいとお言葉をいただいていたのだから、その通りやらせてもらえば良かったなぁと、ちょっと反省です

そして当日に現地へ


朝5時に舞鶴をたって、10時前に現着

ご出演なさる役者様のうち、生天目仁美様は、2021年にコロナ禍で中止になった【矢違アキラ幻想の世界】で、筆者の作品を読んでくださる予定だった方でもあり、三年経ってようやくお会いすることができました。大変嬉しい!

そして木花藍様は、賢プロ所属になられる前
スクールデュオの朗読公演にて筆者の【幻想無題】を読んでくだすった方で、今回の止利仏師物語で、筆者の作品は二回目となるそう

「なにか覚えのある優しい文章だなあと思ったら、作者名を見て驚きました!」と、お声をかけてきてくださって、筆者、感激でした

ひととおり、あいさつを終えまして
スクールデュオの生徒さんたちが名物、地獄の合宿をまんが王国で実施中ということで、道子さんにお会いしに行くのも兼ねて見学へ

二年ぶりに道子さんにお会いできた!
もう本当に色々なお話をしていただきましたが「この幻想的な物語をどうしましょう?と考えたとき、あなたが浮かんだの!」と、身に余るお褒めの言葉をいただき、また、かなり印象的だったのは、筆者がサインを求められた〜〜という話のくだりで「まあ本当!良かったじゃない!」と、なんでしょうか、子の成長を喜ぶ母親のような笑顔と口調を見せてくださった

ながらくお世話になったこの業界に、なにかお返しができたら、とは、各所で語っておられるし、その活動は今も精力的である

もちろん純粋に筆者は嬉しかった
同時に、道子さんの楽しみ、喜びの1ピースになれていれば、なお良いなと思った

で、だ
1つだけ、スクールデュオの生徒さんたちが稽古中の舞台を観劇させていただいた
もう、ずっと笑い転げてました筆者
舞台のツラまで来て、筆者に視線をガンガン飛ばしながら腕立て伏せしてらっしゃった役者さん、筆者の腹筋をかえしてください

飛騨市さんには、三年連続でお世話になっている。当初からお世話になっていた職員さんが異動になってしまったのは寂しいけれど、その方も当日に会場まで飛んできてくださっていた
今年も、飛騨市さんとご一緒できてよかった
賢プロさんとご一緒できてよかった
道子さんにお会いできてよかった

たのしい、飛騨行きでした

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