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飛騨での朗読劇にのぞんで
ありがたい話で
去年も拙著小説がお世話になった飛騨市さんで、今年もまた朗読劇として舞台に乗せていただけることになりました。まずは大感謝
去年はと言うと小生の地元、京都府舞鶴市は、古くを八雲村という土地の、そのなかでも現在は水間地区、丸田地区と呼ばれる区域を舞台に書いた作品【八三一】を上演していただいた
【はちさんいち】と読む
その理由は、まあ、書かずともよかろう
賢プロダクション様の野村道子様や、お世話になっている宮川振興事務所の職員さんに色々お話をしていただき「そうだ、飛騨へ行こう!」と、昨年のイベント以来とても飛騨の土地を好きになっていたのも手伝って、日帰りの弾丸飛騨実地見聞をけっこう。大変けっこうな時間を過ごさせてもらい、今年は飛騨の土地を舞台にした作品を書かせていただいた
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表題文字【香】様より
ふたつ書いたが、そのうちの【きつねの窓辺】を採用していただいた。ありがたい
さて、ちょっとばかり裏話でも
そもそも小生の郷である舞鶴と飛騨は車で片道四時間の道のりである。小生は仕事柄、連休というものが存在しないので、基本的に日帰りしかできない。さすが八時間の道のりと仕事のことを愚考し、なかなか脚を運べずにいた
小生が勝手に、ご友人で戦友と呼ぶ男は、その身一つでヒラリと海まで越えて行くのであるが、まったく小生は不甲斐ないところだ
そうやってマゴマゴしていたのだが、プロダクション様と新興事務所様に話をいただき「ああ、これは飛騨へ実地見聞に行かにゃならんな」と思い始めた矢先に、舟がやってきた
去年もイベントへ来てくれていて、さらには表に出る気がまったくなかった小生にも興味と交流を持ってくだすった方が【きつね火まつり】へ行ってきたそうで、その投稿を目にしたのだ。「ふむ、これはよい。まずはこの祭りがあった神社を基点に歩こうか」と心を決め、さっそく下調べを開始した
小生の実地見聞と土地の見学は、かならずと言っていいほど【神社】から始まる
これについては話すと長くなるので割愛
すると、祭りの舞台【御蔵稲荷神社】は、昨年にイベントのあった総合会館から程近い場所に建立されていると判明。これならば土地勘のまったくない小生でも行きやすい
休みの日
午前六時に舞鶴をたち、それから四時間たち、飛騨へ十時に現着。で、だ
総合会館の駐車場に車をとめ、おりた瞬間に【天気雨】が来た。「これは面白いこともあるもんだ」と、すこし笑った。天気雨は別名を【狐雨(きつねあめ)】また【狐の嫁入り】とも言う。きつねの婚礼は山のうえを行き、花嫁行列を人に見せぬよう、きつねが雨を降らせるのだそうだ。まさに【狐の嫁入りの花嫁行列】を模した【きつね火まつり】が催された稲荷神社へ向かおうとした瞬間の狐雨であった
そしてその狐雨は、お宮に到着と同時に
やんだ
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面白いこともあるもんだ
それから飛騨の古川を歩き歩き、お世話になっている振興事務所の職員さんに、がめつくも更にお世話になって種蔵という土地まで案内していただき、満ち満ちる良き旅となった
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他にも話はいろいろあるが……
さて、もう次の日曜日がイベント当日である
飛騨まんが王国の公式アカウント様が、ひじょうに精力的に告知、広報をしてくださっていて、頭があがらない。ありがとうございます
しかも、小生に関することまでPRしてくだすって、作家は表に出ないほうが良いと思っていたのですが、しかしやはり嬉しいもので
幻想文学作家なんて呼んでいただいて
ちょっと矮小な小生には、大き過ぎる呼び名と存じますが、ありがたく
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最後になり申し訳ないですが……
小生の【きつねの窓辺】は賢プロダクション様の役者様が演じてくださいます
【石川藍】様
【木村太飛】様
【吉澤悠】様
の、お三方でございます
また、その後には
【野村麻衣子】様
【増元拓也】様
のトークショーがございます
あと、急遽ですが【きつねの窓辺】を印刷所とおして出版しまして当日販売します
思い出に、ぜひどうぞ
……小生の作品ほぼすべてに言えることですが、こんかいも仕掛けや比喩的な暗示を仕込みました。しかしながら、それはきっと誰にも知られることはないでしょう。小生の名の意味を知る者が、小生だけであるように、誰にも知られなくてもよいのだろう。幻想とはとどのつまり、まったくもって、それでよいのです
興味があれば、小生に訊いてください
当日を楽しみにしております
お越しになられるみなさま、飛騨でお会いしましょう。雪と凍結だけ、心配だなぁ……