
私には頬に大きなシミがある
タイトルの通りです。右頬のいちばん高い位置です。
私にリアルに会ったことがある人はきっとそこに目が行っているだろうし、写真やインスタLIVE等でも気づいている人もいるかもしれない。
いや、全然大きくはないのかもしれないし、自分が気にするほど相手は自分のことを見ていないんだろうけど。
徐々に人前に出ることも増えてきて、自分としてはやはりそれが気になっている。
なので、昨年の人生ビンゴでも、「シミ取り完了」を一つの目標に入れていた。
(ちなみに完了どころか皮膚科に一度も行かずに終わりました。ということはそれほど気にしていないということなのかな。)
というふうに、「いつまでも綺麗でいたい」、というか、「綺麗だと思われたい」、いや違うかな、「老けて見えると思われたくない」気持ちが私の中にあるのは事実だとして。
ふと考えた時に、性教育に携わる身としては、「見た目で人の価値は決まらないよ」「若くなくなったら価値がなくなるわけではないよ」ということは伝えていきたい。いわゆるルッキズム・エイジズム問題。特にやはり娘にはね。
もちろん、男の子にも関係がないわけではないし、性別に関わらず子どもたちには自分らしくのびのびと育ってほしい。そう思って包括的性教育の大切さを広める活動をしているし、
娘と息子を育てる上で、親として「この子は女の子だから」という理由で、一方的に何かを決めたり、偏った価値観を植え付けるような言葉かけをすることがあってはいけないと思っている。
でも知れば知るほど、まだまだこの社会には性別によって受ける抑圧とか生きづらさがあるのは事実だよなと思う。
そんな中で、先日は男の子を育つ上でのあれこれをちょっと書いてみました。
で、今日のこのシミ問題は、この本を読みながら感じたのでした。
やはりまだまだ女の子の方が、見た目で評価されることが多い世の中なのは事実だと思う。
(そしてその世の中を変えていくためにも、もちろん息子たちにも伝えていかなきゃいけないことなんだけど、ちょっとごちゃごちゃしそうなので、今日は「娘に対して」という視点で書いています。)
娘はすでに、私がシミを気にしていることを知っていて、先日は娘が私の似顔絵を描いてくれる時にわざわざ「おかあちゃん、シミは描いとく?描かん方がいい?」と聞かれてしまった。チーン。
さあ、私は娘に何をどう伝えていけばいいんだろう。
娘は今、小学1年生。今はまだ自分の見た目を気にするような言動はあまり見受けられないけれど、太った人を揶揄するような発言をしたことはある。私が「別に太っていても何も悪いことはないとお母さんは思う。」と言ったら、「しまった」という顔をしていた。
すでに娘の中にも「太っているのは醜い」「痩せている方がいい」という考えがあるのか。
いくら私が気をつけていても、子どもたちは日々いろいろなメッセージを世の中から受け取っている。それを全てシャットアウトするのは現実問題難しい。
でも、それをスルーしてしまうと認めたことになってしまうから、「社会にはまだまだこういう価値観が根付いているけれど、お母さんはそれはおかしいと思う」ということを伝え続けることは必要だし、
それと同時に、「あなたはどんなあなたでも、お母さんにとっては最高だ」と伝え続けること。
親としてできることはその2つなのかなあ。
まあ、それでも、まだまだこの社会で「どんな私でもいい!」と自信を持って生きていくのはよっぽど芯が強くないといけないのかもしれない。
自分を思い返してみても、二重や歯並びの悪さにコンプレックスを持っていたし、ムダ毛の処理のためにかなりのお金を使ったし、
今日のタイトルのシミ問題が、そもそも娘に伝えたいことと矛盾しているんだろうと思う。
いつも鏡をしながら「このへんにめっちゃ白髪増えてきた!どうしよう!」とか叫んでしまっているし。
どんな自分でもいいなら、シミも白髪もほっとけばいいやん。
でも、何とかしたい自分がいる。綺麗な肌だと思われたい、老けていると思われたくない自分がいる。
でもこの本に書いてあった。
社会の流れや、ときには「こういう姿でいるべき」という圧もある中で、どういう姿でいたら自分が心地よいのかを自分と相談し折り合いをつけながら試行錯誤するのは、尊い作業だと思います。
美容ライター長田杏奈さんの言葉
うんうん、なるほど、そうだよね。
私はこれからも自分がどうありたいか、その都度考えてもがいてみよう。
そして娘に対しては、
娘が自分のことを好きでいられるように、親としては彼女にとって安心できる存在でありたいということは強く思う。
更に願わくば同じように「この社会のこういう価値観っておかしいよね」と一緒に抗ってくれるようになればいいなと思う。強制はしないけどね。
もちろん、これは息子たちに対しても同じ。
なので、性別に関わらず親として大切に伝えていきたいことと、でも今の社会構造的に性別によって受ける影響を考慮してより気をつけて関わるべきことと、それぞれあるだろうなと思います。
何だか考えれば考えるほど頭が混乱しそうですが、でも諦めたら終わりだから、これからも悩みながら日々過ごしていくのだと思います。
ということで、このシミどうしよう。