【voicy】陣痛よりも激しい痛みを経験した話。
この記事は、
私が月1回パーソナリティを務めているvoicyチャンネル「母親アップデートラジオ」で話している内容を、
文字に起こしたものです。
今日は2022年9月1日(木)の配信「陣痛よりも激しい痛みを経験した話」の一部を文字にしました。
一気に真夏の暑さになってきたこの時期に、
ぜひ皆さんに気をつけていただきたいのでシェアします!
音声配信を聴きたい方はこちら。
<オープニング>
早いものでもう9月ですね。
夏休みを無事に乗り越えたママさん達、お疲れさまでした。
我が家も夏休み、いろいろありまして、
夏休みに入って次の週に、長男と次男がコロナにかかりまして、てんやわんやでしたね。
そして、私自身はコロナにはかからなかったようなのですが、なんとその同じ時期に、人生でナンバーワンに入るのではないかという痛みの体験をしました。
陣痛よりも痛かったんじゃない?という経験だったので、ちょっと今日はそれをシェアしてみようかなと思老います。
<痛みの正体とは>
はい。陣痛以上の痛み。
結論から言うと、「尿路結石」だったんですよね。
ってことをいろんな人に言うと、「え?女の人でもなるん?」と言われるんですが、なるんです、それが。
どちらかというと痛風と同じように「酒飲みのおっちゃんのイメージ」だと思うんですが、案外そうでもないんですよ。
ということは後半にお伝えしようと思うのですが、まずどんな経験をしたかという話をします。
ちょうともう1か月たちましたね、7月末のことだったのですが、
いつものようになんの違和感もなく就寝しました。
で、夜中2時ごろに目が覚めたら、なんだか右の腰が痛い、と思ったんです。
いつも4歳の娘と寝ていて、たまに変な体勢で寝ているので、一瞬そのせいかなと思ったのですが、すぐ「いや、違う、」と思って、とりあえず痛すぎて寝ていられない!となったんですよ。
で、布団に座っていたのですが、すぐに「気持ちが悪い。吐きそう」ってなって、トイレに這っていって、でしばらく吐き気と戦っていました。
でも痛みも吐き気もおさまらず、いろいろ症状をネットで調べたり、夜間に見てもらえる病院を検索したりして電話したのですが、
ちょうどその時濃厚接触者だったわけですよ。
なので「保健所にかけろ」と言われて、もうそのあたりから限界だったので夫を起こして電話してもらったのかな・・・そのへん、記憶があやふやなのですが。
で、確か保健所から「夜間休日診療所にかけろ」と言われてかけたら、
「診るけど痛み止め出すくらいしかできない」と言われて、
検査も治療もできないなら意味がないかなあと思いつつ行こうとしてたんですけど、
「歩けますか?」って聞かれて「いや、歩けないです」と言ったら、
じゃあ救急車を呼んで、ということになりました。
私にとって人生2回目の救急車ですね。
ちなみに1回目は、末っ子妊娠中の時、30週から切迫早産で入院してて、31週で破水してしまって、NICUのない病院だったのである病院に救急車で運ばれて、そのままその日に生まれてしまったことがあって、
初めて乗ったのは妊婦の時。
出産直前だったんですが、まあそれは置いといて。
で、救急車がたぶん5~6分で来たと思います。
夫は「お、早い。もう来たな」って言ったんですけど、
私は1秒でも早くその痛みから解放してほしかったので「遅い!!やった来た!」って感じでした。
これで助かったと思ったんですが、まだまだ先は長くて、
救急車に乗ったものの、濃厚接触者なので受け入れ先がなくて、
結局1時間家の近くで待機。
その間、文字通り七転八倒の痛みなので、どんな体制でいても痛い。
救急隊員さんがいろいろ問診をされるんですけど、答えるのもしんどいので、めっちゃイライラした答え方をしてしまって、今となっては申し訳なかったなと思うのですが・・・
「痛いですか?」「いや、ずっと痛いっていってるやん!」ってかんじで。
「痛みに波はありますか?」って言われて「ずっと痛いです!」「おかしいな・・・とかいうわけですよ。
尿路結石で救急車を呼ぶ人って結構いるみたいで、
もう救急隊員さんは早くからそうだろうとおっもっていたようで、ずっと泌尿器科にだけ当たっていたみたいなのですが、
尿路結石って尿管を通る時に2ヶ所くらい細いところがあって、そこが特に痛いらしくて、一時引くこともあるらしいんですが、
「そんな教科書通りなわけないし、10痛いのが9か8におさまってもこっちとしてはわからないわけですよ、ってずっとイライラしていました。
でも、一時は市外の遠い病院に決まりかけたのを、何とかワンチャンかけさせて、と言って、家から20分くらいの市内の病院で受けてもらえることになって、合計1時間くらい家の近くで待機してようやく走り出しました。
病院に着いてからも、とりあえず水分で流すので点滴はしてもらえて、
痛み止めも点滴で入れてもらったのですが聞かず。
でもコロナの検査の結果が出るまでは検査してもらえず、結果陰性だったので何とかCTとってもらって確定診断。
その間も痛みがひかず、吐き気もおさまらず、座薬に切り替えておさまったってかんじですね。
で、夫に迎えに来てもらったのが朝7時。痛みに気づいてから5時間。長かった・・・
帰ってきてからは嘘のように痛みがひいたので、痛み止めが聞いている間におそらく細い尿管から膀胱に移動して、痛みを感じなくなったということなんだと思います。
ちなみにそこから1か月ちょっと経ちますが、まだ石が出た気配はありません。
私の石は1~2mmで、4mm以下の石は30~40日で80%が自然排出するらしい。
ただ、女性って男性ほど排尿時におしっこの行方って見ないじゃないですか。
私も改めて調べたら女性も尿道の直径は7~8mmあるらしく、2cm以上に開く弾力性もあるみたいなので、知らない間に出ている可能性もないことはない。
なので、石の行方はわからないんですよね・・・
では続いてのチャプターで、そもそも尿路結石とは?原因は?予防法は?などをお話ししようと思います。
<その原因や予防法は>
尿路結石とは。
尿路というのは、腎臓で尿がつくられ、尿管、膀胱、尿道を通って排泄されるおしっこの通り道のことで、
その尿路に石のように固い塊ができるのが尿路結石ですね。
で、そのほとんどが腎臓で作られるそうです。
すごく小さくて自然に排出されたらいいのですが、
今回のようにどこかで詰まると痛みを起こす。あと血尿とか。
で、なぜ石が作られるかというと、腎臓で血液中の老廃物をろ過して尿が作られるので、尿中には血液中にいらなくなった様々な物質が溶け込んでいます。
何らかの原因で尿の成分のバランスが崩れたり、尿が濃くなってしまうと結晶化することがあって、これが固まったものが結石です。
結石を作る主な物質は、シュウ酸、リン酸、カルシウム、尿酸などがあるそうです。多くは気づかないうちに結晶化が進んで結石になって、突然尿路をふさいで初めて症状が出る。
冒頭で「女の人もなるの?」と言いましたが、比率的には2対1、文献によっては2.4対1でなるらしく、男性の方が倍かそれ以上多いのですが、女性もなる。
なんと男性の7人に1人、女性の15人に一人が一生に一度は尿路結石を経験するらしいので、決して他人事ではありません。
HUC200人いるとしたら、10人以上は経験するということになります。
女性は女性モルモンの関係で閉経後が多いらしいので、今後更に注意が必要ですね。
なりやすい人としては、食生活や運動などの生活習慣が関係しているらしく、肥満、高血圧、糖尿病、脂質異常などの生活習慣病がある人はリスクが高い。
で、今回なぜ私が?という思いがあって、生活習慣で言えば、まあ運動不足というのはあります。運動習慣がついた話を以前にして、前よりは体を動かしていますが、暑いと体を動かす頻度も減っていたかなというのはあります。
あと、「酒飲みのなる病気のイメージ」で、確かにアルコールも危険因子の一つですし、結構ビール好きツイートとかもするので、「まなっぺ飲みすぎたな」と思われるかもしれませんが、好きですけどそんなに量は飲まない。
週に4~5日、1日ビール350を1本。
外で飲む頻度は月1回あるかないかで、外でも2~3杯。
先日HUCの関西メンバーと集まって飲んだのですが、間違いなく私がいちばん少なかった!なんの言い訳やねん。という感じですが。
で、遺伝的な要素で言えば、私の父親も学生の時に1度経験しているらしいので、結石を作りやすい体質というのもあるようです。
そして今回いちばん大きな要因が「水分不足」「脱水」が原因だったのかなと思います。
その日、2~3日前から息子たちがコロナで、家族6人で家にいたんですね。
もともと夫がすごくエアコンが嫌いな人で、コロナの二人を隔離している部屋はエアコンを使っていたのですが、もったいないし夫が嫌がるしで、
私達がいる部屋はあまり使ってなかったんですよ。7月末の暑い時期に。
で、脱水気味で尿が凝縮されたんですね。どうやら。
救急隊員さんにも、搬送先でも「エアコン使ってましたか」「水分ちゃんと取れてましたか」って聞かれたので、
その要因が今回はいちばん大きかったのかなと思っています。
やはり結石の発作は7~9月に多くて、10月以降は明らかに減少するそうです。
そして、尿路結石はすごく再発しやすいらしいので、喉元すぎて熱さ忘れていますが、予防が必要になってきます。
3年後には30%、10年後には実に半数以上が再発するそうです。
もうほんとに、陣痛はまだ経験してもいいけど、あの痛みは絶対いやなので、予防に努めたいと思います。
まずは水分補給。食事以外で2リットル、水か麦茶での水分補給が必要だそうです。夏場はとにかくこまめにですね。
コーヒーや紅茶、ウーロン茶、緑茶等は取りすぎると原因となるシュウ酸を多く取ってしまうことになるようです。
なるべく動物性食品の取りすぎに注意することと、カルシウムを適度にとる。
カルシウムは結石の原因にもなるけれど、適度に撮ると、同じく原因になるシュウ酸と結びついて体外に排出されるらしいです。
通常の食事でカルシウムをとりすぎることはほとんどないと思うので、むしろ意識して取った方がいいのかなと思います。
シュウ酸はさっき言ったコーヒーなどにもありますし、ほうれん草レタス、さつまいも、ブロッコリー、あと緑茶(玉露、抹茶、煎茶)などにもあるらしい。
まあでもとりすぎるということはないと思うので、バランスの良い食事と適度な運動、そして適切にエアコンを使ってたっぷりの水分補給ということを心がけていきたいなと思います。
皆さんも、明日は我が身かもしれないので、どこか頭に入れておいてもらえたらなと思います。
そして、尿路結石を体験した人が周りにいたら、ぜひいたわってあげてください。
中には「陣痛みたいな経験したわー」という男の人がいたら、「んなわけないやろ!!」と思うかもしれませんが、
両方経験した私がそう思いましたし、尿路結石は世界三大激痛の1つと言われています。陣痛は入っていませんが。
なので、周りにそんな人がいた時にはぜひいたわってあげてほしいなと思います。
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