自分にしかできない仕事があるのは誇らしいけど、自分がいなきゃ回らないというのは苦しくもある。
NPO法人を設立して2年半が経ちました。
主に包括的性教育の普及啓発をしています。
ずっと「自分だからできる仕事」を探していて、
迷走の末にやっと出会えたのが性教育なので、
「大石さんにぜひ講演に来てほしい」「大石さんの話を今このタイミングで聞けて本当に良かった」と言ってもらえるのは本当に嬉しい限りです。
でも、「自分だからできる仕事」は、「絶対に私が行かなきゃいけない仕事」でもあって、
だから例えば「この日に限って子どもが熱を出したらどうしよう」というプレッシャーは前よりも大きくなった。
でもこればっかりは避けられない時は避けられないので、
そうなった時のために、出来るだけ大事な仕事が夫と重ならないように調整するとか、実家にも話しておくとか、
いざという時はオンラインに切り替えてもらえるよう準備をしておいてもらうとか、
できる準備はしておく。
それでも、特に設立したばかりの頃は不安なことがたくさんあって、
それは講師として呼んでもらう講演活動だけではなく、
設立1年目の大きなイベントとして企画した大学の学園祭への出展もドキドキものだった。
学園祭で性について気軽に相談したり正しい知識を得られる場所を作りたいと思って、「性教育カフェ」の出展を決めたのはいいけれど、
うちの法人で、関西在住のスタッフは私のみ。
何とか当日スタッフとして、近くに住んでいる性教育のお仲間に声をかけて力を貸してもらえることにはなったものの、
でも、責任者はあくまでも私。
当日の流れを把握しているのも私だけ。
なので、当日来てもらったスタッフの皆さんにどうやって動いてもらうのか、私がある程度指示を出して動いていただく必要がある。
おまけにプレスリリースまで出して、がっつり告知したイベント。
そこまでして準備したものなので、
「絶対に成功させなければいけない。そして、私がこの日絶対行かなきゃ、イベントがちゃんと回らない。何があっても行かなきゃ。でもそんな時に限ってもし何かあったらどうしよう・・・」
その不安はとんでもなく大きなものだった。
そんな中で、1年目、2年目は開催してきました。
2年目(昨年度)の様子はこちら。
新聞記事にもなりました。
そして今年も3年目となる学園祭シーズンを迎えたのですが、
ここでトラブルが発生!!
とある大学で2日間出展する予定が、1日目が無事に終わった段階で、我が家の長男の発熱が判明。
翌日もまだ出展をする予定で告知をしている。そしてそんなタイミングに限って、夫も絶対に休めない仕事がある。どうしよう。
が、今年はすでに3年目!もはや勝手知ったるスタッフさん達。
そしてラッキーなことに会場のセッティングはすでに1日目にできていたこともあって、
「いいよ!」「任せて!」と快く引き受けてくれて、無事にその日を乗り越えることができた。
その後の日程は何とか予定通り終われたのですが、そんなことがあったので、
「私達も慣れてきたし、数日連続で開催するなら、まなさんが休める日を作ってもいいんじゃないかなあ」
というお声まで出してもらえるようになりました!!
いやあ、なんとありがたいことか。
「自分だからできる仕事」は、自分の存在価値を感じられてすごく嬉しくもある。
でも、
「自分がいなきゃ回らない」というのはそれとは少し違っていて、結構苦しくもある。
だから「自分がいなくても何とかなる」「何とでもなる」体制をきちんと作っていくことが大切だなと改めて感じたし、
3年目にしてそういう体制ができつつあることをとても心強く思いました。
いつも一緒に関わってくれる仲間の皆さんには本当に感謝。
そんな今年の学園祭の様子は法人のサイトにアップしました。
これからも「自分達だからできること」を探しつつ、
でも「必ずしも私がいなくてもうまく実施できる体制」を模索しながら、
社会に必要な活動を少しずつ展開していけるといいなと思っています!
なお、私達の活動、資金面はまだまだ充分とは言えません。
応援していただける方はぜひこちらからお願いいたします!