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震災から30年。今の私にできることは。
生まれてこの方40数年、ずっと兵庫県民の私にとって、
1月17日は特別な日ですが、
今年は震災から30年。一つの節目の年となります。
1995年1月17日5時46分。
当時中学2年生だった私は、神戸市垂水区の自宅の2階の自室で眠っていました。
突然の経験したことの無い大きな揺れに、何が起こったかしばらく理解できませんでした。
1階で眠っていた母が私と弟の身を案じてパニックになっていた声をいまだに覚えています。
幸い、私の家はほとんど被害がなく、家の中の物が壊れたりするようなことも無かったので、
私は普通に中学校の制服に着替えて登校の準備をしていた気がします。
その後、これまた幸いに電気はすぐに復旧してテレビをつけてみたら、
住み慣れた神戸の街が変わり果てた姿になっていて、初めて事の大きさに気づいた。
当時の記憶を辿るとそんな経過だったように思います。
家族も友達も家もみんな無事で、ガスや水道が数ヶ月復旧しなくて不便はあったものの、
神戸に住んでいたわりには「被災した」というほどの経験はしなかったかもしれない。
それでもやっぱり毎年この日が来ると落ち着かない気持ちになると同時に、
そうは言いながらも自分の中でも風化しつつあるものを忘れないためにも、
毎年こうしてこの日を思い出すような記事を書いている気もします。
昨日も九州で大きな地震がありました。
日本に住んでいる以上、地震はいつどこで起こるかわからない。
だから、子ども達と日々そのことについて話し合っておくことはとても大切ですよね。
そして、それと同時に、ここ数年は、性教育に携わっている身として私にできることは何かと考えるようになりました。
そんな中、参加している性教育コミュニティ「kokoro color」で、昨年元日に起こった能登半島地震を機に「性犯罪を許さない・起こさない空間づくり」のためにこんな啓発チラシが作られました。
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性教育コミュニティ「kokoro color」についてはこちら。
悲しいことに、被災時には性犯罪が増えます。
でも、絶対にそれを許さない、起こさない。
これを機に、私も改めてそのことについて発信していきたいと思います。
このことについて、昨年voicyでもお話ししています。こちらも改めて聴いていただけると嬉しいです。
そして、この中でもお話ししていますが、
避難所での月経用品の配布についても理解が進むようにこの1年で様々な取り組みをしてきました。
一例をstand fmで紹介していますので、こちらもぜひお聴きください。
もちろん、被災時に限らず、「性犯罪を許さない・起こさない空間づくり」が本当に必要です。
最近の様々なニュースを見ていてもそれを強く感じますし、
ようやく日本でも、その必要性を声に出す人が増えてきているのではないかと思います。
「沈黙は共犯」と言われます。
声をあげないのは今の社会を容認していることになる。
もし少しでも現状を変えた方が良いと思うのであれば、皆さんもぜひできるところからアクティブバイスタンダー(行動する傍観者)になってください。
voicyの中でも紹介していますが、こちらの動画がわかりやすいのでオススメです。
今週末は共通テスト(旧センター試験)がありますね。
受験の日は痴漢が増えることを知っていますか。
この現状を知って、この日は電車に乗っている人達がスマホを見るのでなく周りに意識を向けるだけでも大きな抑止力になるはずです。
「こんなことが許されてはいけない」
そう思ったらぜひこの現状をシェアしてください。
できることから、少しずつ行動していきましょう。
30年のこの節目に。
自分の命があることに感謝して、今の自分にできることを考えながら日々大切に生きていきたいと思います。