見出し画像

東京の休日 #124 〜【スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち】絵画とコラボメニューで旅の気分を〜

東京都美術館(上野)
開催中の

『スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち』
2022年4月22日(金)~7月3日(日)

へ行ってまいまりました。


国立新美術館で開催されている
『メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年』
と同様に

西洋美術の歴史を丁寧に辿ることのできる
展覧会となっております。


イタリアを中心とした
ルネサンス期(1400〜1600年代)に始まり

オランダを中心とした
バロック時代(1600年代)

フランスを中心とした
ロココ時代(1700年代)を経て

これまたフランスが中心の
印象派(1800年代)までの時代の流れが

巨匠(THE GREATS)たちの絵画により
紡がれておりました。

アーサー・エルウェル・モファット

《スコットランド国立美術館の内部》


時代ごとに印象にのこった
作品をご紹介する前に...

まずは
「スコットランド国立美術館」のご説明から。

(スコットランド国立美術館
ポートレートギャラリーの様子。)

英国、スコットランドの首都
エディンバラに位置するこちらの美術館。



1859年に開館して以来、
地元名士たちの寄贈や寄付により

コレクションを拡充してまいりました。

(寄付者の一人の愛犬。こちらの絵画を永久展示することが、寄付の条件の一つだったそう。✴︎来日はしておりません。)


今回の展覧会では、
美術館そのものが描かれた作品も
展示されているのですが

美しき世界遺産の街
エディンバラに抱かれる

建物もまさに絵になる風景でした。

さて、絵画のご紹介へと移ってまいります。



1.ルネサンス

アンドレア・デル・ヴェロッキオ(帰属)
《幼児キリストを礼拝する聖母(「ラスキンの聖母」)》

古代ローマの神殿の中。
柔らかな表情の聖母マリアと
愛らしいしぐさのキリストが
目に留まります。


エル・グレコ《祝福するキリスト(「世界の救い主」)》

潤んだ瞳をしばらく
見つめてしまいました。


2.バロック

この展覧会のハイライトともいえる

ディエゴ・ベラスケス
《卵を料理する老婆》

卵、老婆の手、少年の顔、道具...
そのすべてが触れられそうなほどに
リアルで。

見れば見るほどに
虜になっていく作品でした。

ベラスケス10代の作品と聞き
さらに驚くのです。


ペーテル・パウル・ルーベンス
《頭部習作(聖アンブロジウス)》

巨匠の貴重な習作もありました。



3.グランド・ツアーの時代

ロココの時代です。

フランソワ・ブーシェ
《田園の情景》
「愛すべきパストラル」 / 「田舎風の贈物」 / 「眠る女庭師」

に描かれる人物も


ジョシュア・レノルズ
《ウォルドグレイヴ家の貴婦人たち》

の三姉妹もとても華やか。

優雅さに浸ることのできる
絵画が並びます。


4.19世紀の開拓者たち

イギリスを代表する画家
ジョン・エヴァレット・ミレイ
《「古来比類なき甘美な瞳」》

の美しい少女には目を奪われます。


もうひとりの
イギリスを代表する画家

ジョセフ・マロード・ウィリアム・ターナーの
《トンブリッジ、ソマー・ヒル》

も優しい光が印象にのこる作品でした。

左手前の鴨たちが今まさに連なり
水に入っていくような「動き」を感じられ、
思わず見入ってしまいました。


フランスを代表する画家たちの作品で
もっとも印象にのこったのは

ポール・ゴーガン《三人のタヒチ人》。

美しい色合いと
女性たちの表情、背中で何かを語る男性と、

作品を鑑賞しながら
想像を膨らませることが
愉しくなる一枚です。


その他にも、

クロード・モネ

《エプト川沿いのポプラ並木》

エドガー・ドガ
《踊り子たちの一団》

ベルト・モリゾ
《庭にいる女性と子ども》


と巨匠の絵画が並ぶ
こちらのエリアです。


そして、締めくくりは

フレデリック・エドウィン・チャーチ

《アメリカ側から見たナイアガラの滝》。

アメリカに渡り財を成した実業家が、
母国スコットランドに感謝の気持ちを込めて

スコットランド国立美術館に
寄贈したのがこちらの大作なのだそう。


最後を飾るのにふさわしい
ストーリーのある絵画ですね。



そして、作品に心満たされた後には
RESTAURANT salon(レストラン サロン)へ。

窓から緑の見える
落ち着いた雰囲気の
館内にあるレストランです。

まだ訪れたことのない
スコットランドへの興味から

『スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち
レストランサロン コラボメニュー』を
オーダーしました。

帆立貝とホッキ貝のサラダ フランボワーズドレッシング

貝たっぷりのサラダ。
フランボワーズの甘酸っぱさが美味しくて。


アンガス牛とビーツのスープ

スコットランドが原産地のアンガス牛のスープです。


アンガス牛のロースト ドミグラスソース

もう少し柔らかい方が好みではありましたが
スコットランドのお肉を味わえた嬉しさが
上回ります。

パン または ライス

米粉のパンがいいお味で。


ダンディーケーキ ミックスベリーのアイスを添えて

スコットランド伝統のケーキ。
とっても美味しくて!

パウンドケーキにたっぷりのドライフルーツが
入ったようなこちら。

絵画を鑑賞し、
ダンディーケーキをいただいたことで

ますますスコットランドの地への
興味が湧きました。

コーヒー または 紅茶


今回は、
『スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち』

RESTAURANT salon(レストラン サロン)
コラボメニューのご紹介をさせていただきました。


作品を通して、お食事を通して
スコットランドの風を少しばかり感じることが
できたように思います。


旅の叶わない時期には
大変ありがたいこと。

感謝いたします!

写真・文=Mana(まな)

『スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち』
会場:東京都美術館 企画展示室
会期:2022年4月22日(金)~7月3日(日)
開室時間:9:30~17:30(金曜日は9:30~20:00)✴︎入室は閉室の30分前まで
https://greats2022.jp

RESTAURANT salon(レストラン サロン)
住所:東京都台東区上野公園8-36 東京都美術館内
営業時間:11:00~17:30(ラストオーダー16:30)
https://www.seiyoken.co.jp/restaurant/tobikan/salon.html


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?