東京の休日 #30　〜『画家が見たこども展』と夢のお子さまランチ〜

さあ、
こどもに
戻ろう。

がテーマになっている
『画家が見たこども展
ゴッホ、ボナール、ヴュイヤール、ドニ、ヴァロットン』
へ行ってきました。

６月初めまでの予定だった会期が
9月22日（火・祝）まで延長されることになったのです。

嬉しい♡

東京駅にほど近い
三菱一号館美術館へ。

このハイカラな建物が
素敵だなといつも思います。

さて、この展覧会の主役である
「こども」を描いているのが

これまた主役となる
「ナビ派」の画家たちなのです。

印象派に続くナビ派には、
ピエール・ボナール
エドゥアール・ヴュイヤール
モーリス・ドニ
フェリックス・ヴァロットン
などが参加していたそうで

彼らの作品が今回観られます。

このナビ派は、ゴッホやゴーガンの影響を受けていたため
この二人の作品やルノワールの描いた「こども」の絵もありました。

フィンセント・ファン・ゴッホ
《マルセル・ルーランの肖像》
1888年

こちらの作品は、
プロローグ　「子ども」の誕生
に展示されています。

続いて、
１　路上の光景、散策する人々
２　都市の公園と家族の庭
３　家族の情景
４　挿画と物語、写真
５　エピローグ　永遠の子ども時代
と展開されていきます。

１　路上の光景、散策する人々

エドゥアール・ヴュイヤール
《乗り合い馬車》
1895年頃

ふたりの女の子の後ろ姿が
愛らしいですよね。

こういう子どもの時だからこその
瞬間を捉えたくなってしまう気持ち
すごくわかります。

エドゥアール・ヴュイヤール
《赤いスカーフの子ども》
1891年頃

おめかしした女の子が印象的です。

ピエール・ボナール
《パリの朝》
1920年

色合いがとても綺麗です。

ピエール・ボナール
《大通り》（『パリ生活の小景より』）
1899年

フェリックス・ヴァロットン
《にわか雨》
1894年

フェリックス・ヴァロットン
『群衆―パリの野次馬たち』
1896年刊行

などの作品も愉しめます。

２　都市の公園と家族の庭

モーリス・ドニ
《赤いエプロンドレスを着た子ども》
1897年

ポスターを目にした時から印象にのこっていたので
やっと会えた！と思ってしまいました。

エドゥアール・ヴュイヤール
《公園にて、麦わら帽子》
1891年

お母さんの困った表情がいいですね。

フェリックス・ヴァロットン
《公園、夕暮れ》
1895年

穏やかな空気が伝わってくる作品です。

３　家族の情景

ピエール・ボナール
《子どもたちの昼食》
1897年頃

優しい灯りがとても心にのこった作品でした。

ピエール・ボナール
《家族の情景》
1893年

日本画のような印象を受けます。

フェリックス・ヴァロットン
《エトルタの四人の海水浴客》
1899年

海の色が鮮やかで印象的です。

ジョルジュ・ラコンブ
《立つシルヴィの肖像》
1900年頃

可愛いポーズをした女の子。

アルフレド・ミュラー
《猫と小さな少女》
1897年

ジブリ映画の一場面のような
日常の優しさを感じる作品です。

モーリス・ドニ
《ノエルと母親》
1896年頃

うるんだノエルの瞳とお母さんの柔らかな表情が
忘れられない一枚です。

モーリス・ドニ
《サクランボを持つノエルの肖像》
1899年

３歳になったノエル。
ブルーの瞳が健在です。

モーリス・ドニ
《子ども部屋（二つの揺りかご）》
1899年

展覧会の中でも、最も惹かれた作品の一つでした。
ふたりの間にわくわくするような空気が流れて
いることが感じられます。

４　挿画と物語、写真

ピエール・ボナール
《犬を抱きしめる後ろ向きのルネ（ノワジー＝ル＝グラン）》
 1898年

ピエール・ボナール
《コダック・カメラを持つヴュイヤールとルネ（ル・グラン＝ランス）》
1900年春

麦わら帽子姿にきゅんとする写真です。

５　エピローグ　永遠の子ども時代

ピエール・ボナール
《牡牛と子ども》
1946年

ボナールの晩年に描かれたこの作品。
夢の中のような色彩が美しい一枚です。

作品に心が満たされた後は

館内のカフェ、Café 1894で
展覧会のタイアップランチ
『夢のお子さまランチ』を
いただきました。

ビーツのポタージュ
有頭ブラックタイガーのカダイフ巻き レムラードソース
ハンバーグステーキと半熟タマゴ ポルトソース
サフランライス
ベーコンとオニオンのキッシュ ～キッシュロレーヌ～
ジベルニーのガーデンサラダ
キャラメルプリン
（コーヒー又は紅茶）

どこか懐かしく、でも大人な
お子さまランチ美味しかったです。

展覧会と合わせて、Café 1894を
訪れることをおすすめします！

ミュージアムショップのガチャガチャにも
ぜひチャレンジしてみてください♡

開館１０周年記念『画家が見たこども展
ゴッホ、ボナール、ヴュイヤール、ドニ、ヴァロットン』
2020年2月15日（土）～ 9月22日（火・祝）※会期再延長
三菱一号館美術館
（公式サイトよりご予約の上、足をお運びくださいませ。）
https://mimt.jp/kodomo/