東京の休日 #77〜『風景画のはじまり』展:海の美しさに心潤されました〜
7月になりましたね。
「夏」がはじまったのだなと
今日のような曇り空の日でも思わず
感じてしまいます。
そして、夏と思うと
海のある風景が
恋しくなってしまうのですよね。
『ランス美術館コレクション
風景画のはじまり コローから印象派へ』
2021年6月25日(金)〜9月12日(日)
はそのような気分を
美しく満たしていただける展覧会でした。
SOMPO美術館(東京・新宿)で
夏の間、開催されます。
5章からなるこちらの美術展。
第1章では、
今回の主役となっている
ジャン゠バティスト・カミーユ・コローの
作品をみることができます。
その数16点。
展覧会のポスターにもなっている
《湖畔の木々の下のふたりの姉妹》
など優しくのびやかな風景画と
出逢うことができました。
第2章には、
コンスタン・トロワイヨン
テオドール・ルソー
シャルル=フランソワ・ドービニー
など、コロー以外の
「バルビゾン派」の作品が展示されています。
大地や木々の色合いが
ありのままに感じられる
穏やかな絵画が並んでいました。
続いての第3章。
こちらでは、版画がみられます。
コローやドービニーを
モノクロの世界で愉しむことができます。
趣があってこちらも好きでした。
第4章では、
バルビゾン派と印象派をつなぐ
ウジェーヌ・ブーダン
の作品が並びます。
鮮やかな海と白浜が美しい絵画の数々に
夏のさわやかさを感じさせてもらいました。
第5章では、
印象派の「海」を
堪能することができます。
クロード・モネ
ピエール=オーギュスト・ルノワール
アルフレッド・シスレー
海の青が輝く作品ばかりでした。
セーヌ川が描かれた
カミーユ・ピサロ の
《ルーヴル美術館》も水の美しさが
印象的です。
館内は撮影ができないために
シャッター音のない
静けさ広がる空間で
絵画鑑賞できたこともよかったです。
バルビゾン派から印象派までの
優しいフランスを中心とした
ヨーロッパの風景に
心潤していただいたひと時でした。
『ランス美術館コレクション
風景画のはじまり コローから印象派へ』
会期:2021年6月25日(金)〜9月12日(日)
会場:SOMPO美術館
東京都新宿区西新宿1-26-1
開館時間:10:00〜18:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜日※ ただし8月9日は開館
https://www.sompo-museum.org