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空に祈る。

地球は8月から9月にバトンタッチしたのを分かっているのかと思う程気温がグンと夏から秋に移行した本日、父方の祖父が亡くなりました。

父の故郷は福岡県。
生まれた時から2017年のお正月まで、恐らく毎年年末年始は福岡に帰省。父が運転好きな事もあり、名古屋から車で10時間以上かけて福岡へ。
父が運転している間、母と私と弟は後部座席でぼんやりしたり寝たり食べたり寝たり寝たり…
お父さん本当にありがとう。
車の中で過ごす10時間はとても長く、高速道路のトラブルで24時間車で過ごす事もあったりしたけれど、今となっては楽しかった思い出。

福岡に帰った時、高畠家はインドアなので基本的にお家で過ごしていました。母と私はよくイラストロジックで遊んでいたなぁ。あとはひたすらTVを見たりゴロゴロしていました。スペースワールドにも行ったけど、あまり覚えていないし私はロケットに驚いて号泣していたみたい。
最後の何年かは太宰府天満宮に行ったり。

祖母がなかなか豪快で、スーパーで「ここからここまで」と言う買い物の仕方。
年末年始はフグ、ウニ、トロ、アワビ…
毎年たくさんたくさん頂いて。
それが唯一福岡に帰る楽しみでした。

4年前、祖父母どちらも身体を悪くしたので福岡の家を引き払い名古屋へ。福岡に帰る事が出来なかった寂しさはもちろんあったけれど、安全が1番。

2週間前の夜、珍しく母から着信。
「おじいちゃんが危ないみたい。」
次の日に連絡があって持ち直したようですが、今日のお昼に亡くなったとの連絡。

母方の祖父母は一緒に住んでいたから仲良しですが、年に1度しか会わない祖父母は会うといつも少し緊張して慣れて来た頃にはバイバイしていたので結局そこまで打ち解けられず…名古屋での生活を始めてからも私は東京にいるので会う頻度は変わらず。ここ何年かは、会う度に祖父が「べっぴんさんだなぁ」と言ってくれていました。私が孫で麻奈だと言う事は分かっていたのかなぁ…

正直、連絡をもらっても全く実感が無いのです。
母方の祖父が亡くなった時は驚きと悲しみが一気に押し寄せて来た感覚があったのですが、今回は自分が冷酷な人間かと思うほど、驚きも悲しみの感情が無く…

1番の感情は「お母さん大丈夫かな。」

私の母はとても気遣い屋さんの頑張り屋さん。
祖父母が名古屋での生活を始めてから、自分達の生活と仕事、自分の母と父方の両親のお世話、全てをこなしていました。それでいて、今週は弟の転勤による引っ越しのお手伝いで名古屋を離れている最中の今日の出来事。一旦名古屋に帰ってバタバタとしている様子…この状況下なので、帰って来なくて良いよとの事で私は今、東京から祖父の事は空に祈っています。
母に会って少しでも疲れを癒やしたい。

お母さん、無理しないでね。
自分の身体を大事にしてね。

船長さんをしていたおじいちゃん、きっと今頃大きな船を操縦しているのでしょうか。
今は感情が湧き上がっていないけれど、家族が1人減ってしまったのは事実。会いたい人には会いたい時に会いたいですね。

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