お気に入りの靴
わたしにはお気に入りの靴があった。
H&Mで購入した黒色のバレエシューズ🩰
ヒールがなくてぺたんこなので歩きやすい。
しかもベロア生地でリボンがついててかわいい。
それに加えてお値段イチキュッパ。
どこをとってもサイコーな靴だった。
それはそれはお気に入りの靴だったので、
わたしは履いて履いて履き倒した。
ステキな靴を履くと、ステキな場所に連れてってくれるとかいうしね!
帰省するときにもよくその靴を履いていた。
わたしのおばあちゃんは身なりをすごく気にする人だ。ある時、履き倒してクタクタになったわたしのお気に入りの靴をみて、
「あんた、靴がボロボロじゃ〜可哀想に...これで新しい靴買いんさい。」
という言葉と共に一万円をくれた。
〝わたしのお気に入りの靴゛は、まわりの知らない人から見れば〝ただのボロボロの汚い靴゛だった。
確かにそうだ。わたしがおばあちゃんの立場でも孫がボロボロの汚い靴を履いていたら一万円もあげたくなる。
もうこの靴とはお別れする時なのだ。たくさん履いた。未練はない。ありがとうお気に入りの靴。ありがとうおばあちゃん。という気持ちでゾゾタウンで新しい靴を買った。
黒色のリボンのついたぺたんこのバレエシューズ。
未練しかねぇ〜〜〜!
しかもセール価格で1700円、そこから1000円オフクーポンで700円で買えた!
輪廻転生🩰この700円の靴も、私は″ボロボロの汚い靴″に仕立て上げるぞ〜〜〜!
という3年前の日記を掘り出しました。
2代目ボロボロの汚い靴も、寿命を迎えました。
3代目まだ襲名してくれるようなお気に入りの靴は現れず、もどかしい気持ちでいます。