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「育児」「育親」

今日はピアノのお話ではなく、我が家の子育ての話です。

主人は転勤族で、上の子が成人するまでの同居期間は全部合わせても4~5年ほどでしょうか?下の子はもっと短いです。娘の制服姿はとうとう一度も目にしませんでした。当時はそんな言葉なかったけど「ワンオペ育児」でした。そして長女が成人してから、転勤が終わり同居がスタート。私も子供たちも戸惑う事ばかり。そりゃあそうです。いきなり知らないおじさん(笑)が主導権を握ってくるんですから。

子供たちは、私の目から見ると立派に育ってくれました。勉強が出来る、出来ない、立派な仕事に就く、就かない、私にはそんなこと全く関係ありませんでした。「最低限のコミュニケーションが取れる」「相手の気持ちを汲み取れる」「謝罪が出来る(非を認められる)」「感謝できる」これだけで十分です。

ところがいきなり自分の前に成人した人間が、「娘」「息子」として登場したもんだから、主人の中ではなかなか受け入れられないようなのです。主人の理想もあったのでしょう。私流の子育てへの不満を子供たちにぶつけてしまうのです。そして家族だからという甘えなのか、言葉を選ぶことが出来ません。先日も私がトイレに行って戻ってくると娘が号泣。私のいない間に子供たちに色々言うのです。もちろん主人には注意しました。私の前で言えと。そんな主人も、娘が0~1歳までは一緒に暮らしていたので、おむつ交換、お風呂、食事など、本当によくやってくれる育メンでした。

「発達に色々問題のあった子供が大学まで行っただけで立派だと認めて欲しい。」「不登校等コミュニケーション障害がある子が無理に就職しなくても大丈夫だと言って欲しい。」心の病気にならず、ギリギリで踏み止まってくれている子供たちの心を少しでもわかって、認めてあげて欲しいのです。(本人は自分の方が病みそうだと言っています。)会社の周りにいる方々のことも認めて欲しいのですが、主人にはとても難しいことの様です。

子育てって言うけど、一緒に育っていかないと親は育たないのですね。今から親育ては出来ないでしょうから、何とかお互いが歩み寄れるといいのですが。「育児書」じゃなくて「育親書」が必要ですね。


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