町のピアノ教室♪アレクサンダー・ガジェヴ ピアノ・リサイタル
ショパンコンクール予備予選で話題になっていたので、早速聞きに行ってきた。第9回浜松国際ピアノコンクールの優勝者としてご存知の方も多いのでは。
早目に仕事を片付けて、ビールとカツサンドでお腹を膨らませて行ったのできっと気持ち良ーく寝ちゃうんだろうなくらいの気持ちだった。
ご本人のアナウンスから2分間の静寂。唾液を飲み込むことさえ躊躇われる。
ピアノはカワイSK-EX
円やかで柔らかな音色。音が光に包まれて届くイメージ。
様々な理由が有りカワイだったのだろうが(後援?協賛?)、浜離宮だったら木目スタインウェイで聞きたかった。
浜離宮朝日ホールは、ピアノの音色が特に美しく響くホールとして評価をいただいております。
現在ホールが所有しているピアノは、スタインウェイD-274型(黒)2台、スタインウェイD-274型(木目)、ベーゼンドルファーModel275型(黒)の4台です。この中からお好きなピアノをお選びいただけます。
時折聞こえてくるペダル音が気になったが、SNS等見ていると最前列爆睡者がいらっしゃった様ですね(笑)わざとだったのかしら。
3曲目のマズルカ。寝るならココだと思っていた私は、逆に身を乗り出すこととなった。もはやジャズ!こんなにマズルカっておもしろかったんだと改めて良さを知った。若い頃は全く心惹かれず、50代になって初めて楽譜を手に取った。何曲か弾いたが、難しい。曲の流れが分からず、乗り切れない。でも昨日の演奏は真逆。ポーランド人がノリノリでマズルカに身を委ねる気持ちが分かった。楽しかった。
コロナ渦で昨年はコンサートに足を運ぶことが出来なかったが、今まで行った中では1,2を争う「聞けて良かった」演奏会だった。
巨匠と言われる方々の演奏とはまた違い、軽い表現になってしまうが「今どきの若い世代のショパン」、飲み物に例えるとエナジードリンクを強炭酸水で割ったような音楽だった。(エナジードリンク飲んだこと無いんだけどね)ロックやポップスのコンサート後みたいに、観客の皆さんが「面白かった」と言っていた。ショパンコンクールが更に楽しみ。
アンコール 3曲目の即興演奏は邦人作曲家の曲かと思われるような、日本好きなガジェヴさんらしい、日本の風景が目に浮かぶような曲でした。
日本語もお上手で一気に場の雰囲気が和みました。
そんな素晴らしいリサイタルであったにもかかわらず、お隣のおばちゃんはALL睡眠。休憩の15分のみお目覚めでした。後ろのご夫婦かな?旦那様は全く興味が無いらしく「シゲルってなに、シゲルだって、うける~」「飴食べる?」「音が固いんだよね~」とまあご自由に発言されていました。このご時世、マスクはしているけれど会話はお控えいただきたいなあ。