展覧会:「いきることば つむぐいのち 永井一正の絵と言葉の世界」
グラフィックデザイナーの永井一正さんの展覧会に行ってきました。絵と言葉の世界に浸かり幸せな時間でした。地下一階では永井一正の絵を映像として鑑賞できます。
|ゆき|
永井さんの本にいつ出会ったのかは忘れてしまいましたが、ページをめくるごとに感覚のひだが開かれていくような瞬間だったことをよく覚えています。これを誰かに知らせたいと、本のページをスマホで撮影して友達に送りました。誰かに知らせたくなる言葉たちだったのです。突然送られた友達はどんな気持ちだったのでしょう。いまの自分にぴったりの言葉が届いたと思ったのか、何を突然に…と思ったのか…。
暗闇の中に、生き物たちと言葉がうごめいています。暗い森の中で、大事なことを思い出したような感覚。ぜひ味わってみてほしいです。
|アンディ|
地下一階では永井さんの「LIFE」というポスターのシリーズのインスタレーションを見ることができます。
永井さんは、「自然はそのもので美しい。だから、それをそのまま描く気はなくて、その中にある命を描くのです」と語っていました(たぶん)。そう聞いて作品を眺めると、目がとても印象的に届いてきます。線を重ねていないのにとても意味深にまなざす目や、そこにないものを描くように浮かび上がる目。
アートってすごく遠いもののように感じるかもしれないけれど、こうやって「うわー、なんかざわざわするー…」という感覚がアートの力で、そのざわざわやよくわからんけどめっちゃ好き、っていう感想を自分が持っている言葉に置きかえてみることの繰り返しが、鑑賞していく感度を磨くのだと思います。うそ、ごめん。これ、落合陽一さんが言ってました。