キモウマMVと勝手に命名。ヴァレンティノカーンのこのMVは、キモチ悪いが観てしまう(オススメMV #112)
こんにちは、吉田です。
オススメMVを紹介する連載の112回目です。(連載のマガジンはこちら)
今回は、勝手に命名シリーズとして「キモウマMV」をお送りします。
見た目は悪いが美味しい食べ物のことを「キモうまグルメ」というようですが、それにちなんで映像はグロテスクだがついつい観てしまうオススメMVを3つお届けします。
まず最初のキモウマMVはこちら。
ヴァレンティノ・カーンの「Deep Down Low」です。どうぞ!
YouTubeのサムネイルからして、もうキモウマ感満載ですね。
楽曲のリズムに乗って映像が不気味に変化しますが、面白さもあってすっきりと観ることができます。
ヴァレンティノ・カーン(Valentino Khan)は、36歳とまだ若いUSのDJで、オリジナルの楽曲はまだ少なく、リミックスをメインに手掛けるアーティストになります。
そのヴァレンティノ・カーンのオリジナルでの初めてのヒットが、2015年にリリースされた「Deep Down Low」、この楽曲となります。
MV版の「Deep Down Low」は、楽曲のリリースの翌年である2016年にリリースされたのですが、メジャーとは言えないヴァレンティノ・カーンのMVであるにもかかわらず、なんとYouTubeでは4億を超える視聴回数となっており、MVの市場影響力の高さを思い知らされます。
では、「Deep Down Low」のMVの解説に参りましょう。
このMVは、目の位置や指などの体の一部がリズムに合わせて変化するというアイデアだけで最初から最後まで突っ走って作られています。
いわば、1点突破型のMVですが、1つのアイデアだけでは後半に飽きてしまうのが普通のところ、体の変化が発現しない冒頭部分をギリギリまで引っ張り、かつ途中に変化をつけながらなんとか最後まで飽きさせずに押し通すことに成功しています。
多くの要素を詰め込みすぎると、各要素が際立たなくなり、MVの質は低下してしまうのですが、逆に要素が1つだけだと飽きが来てしまうのです。
そこを、この「Deep Down Low」はギリギリのところで飽きさせずに最後まで印象付けを保って観せているところが技ありです。
また、女性の目からタコの足が出てくる場面など、正直キモチ悪いのですが、全体がコミカルなテイストに仕上がっていることで、サラッと観ることができるのも技ありです。
と、褒めちぎっていますが、この「Deep Down Low」は、MVはたまーに観ることはあるものの、楽曲のみでは聴くことはなく、かつヴァレンティノ・カーンの他のMVも楽曲も視聴することはないという、ちょっと薄いお付き合いとなっています。(もちろん、色々視聴してみたのですが、どうも相性が悪いようなのです)
実は、今回は3つのMVを紹介しますが、もちろん「キモウマMV」という共通点はありますが、もう1つの共通点があります。
それは、「MVは観るけど楽曲は聴かない」という共通点なのです。
つまり、今回の3人(3組)のアーティストの楽曲との相性はイマイチなのです。(ストレートに言うと、楽曲自体は好みではないのです...)
しかし、今回の3つのMVについては、私の印象にしっかり残り、アーティスト名を刻み込んでいるため、MVの役割は大きいなと思い知らされます。
ということで、次の「キモウマMV」も、楽曲自体はあまり好みではないものの、MV自体はインパクトがあり観てしまうMV。
ソフィー・タッカーの「Swing」です。
このMVは、「キモウマMV」という側面もありますが、「ヘンテコMV」という側面もあり、きれいな映像にもかかわらず独特な雰囲気を醸し出しています。
この「Swing」は、ソフィー・タッカー(SOFI TUKKER)というUSの男女二人組のアーティストの楽曲で、2019年にリリースされています。
ソフィー・タッカーは、そのバンド名の通りソフィーとタッカーのデュオで構成されており、2014年から活動を開始し、2015年に最初の楽曲をリリースしています。
そして、この「Swing」のMVは、メチャクチャ画像がきれいですが、内容は正直「なんのこっちゃ?」という感じで、訳が分かりません。
特徴的なのは二人の目が美少女アニメばりに大きく輝いていて、これがどんな意図なのかはわかりませんが、良い効果を生んでいるとは思えず、キモチ悪いとしか言いようがありません。
また男性(タッカー)の舌が長く下に延び、その下に女性(ソフィー)がぶら下がるという表現は、何度見てもキモチ悪さの極致となっています。
唯一、MVの映像全般を通して、コミカルな雰囲気を若干ながらも出しているため、その点だけが救いです。
なお、この「Swing」も楽曲自体は好みではなく、このMVの映像への興味のみで視聴しています。
そして最後の「キモウマMV」はコチラ。
モービーの「Porcelain」です。
落ち着いたメロディーに組み合わされる映像が、なぜこんなキモチ悪い内容なのかが、本当に不思議な「キモウマMV」です。
「キモウマ」というよりキモチワルイを略して「キモワル」とでも言ったほうがいいような気すらします。
こんなMVを作るのはどんなアーティストだろうと思って調べたところ、モービー(Moby)というUSのエレクトロニック・ダンスミュージックの有名な方のようでした。
というのも、このMVで初めて存在を知り調べてみたのですが、マルチな活動をされている才人でありながらも、ちょっと変な人(つまり、変人ですね)のようです。
この「Porcelain」は、1999年にリリースされた5thアルバム「Play」からの6thシングルとして2000年にリリースされた楽曲です。
UKチャートで5位にもなったヒット曲でもありますが、私としてはあまり好みではなく、楽曲のみで聴くことはありません。
というか、モービーとの相性もイマイチのようで、楽曲もMVも色々視聴してみたのですが、正直「うーん...」という感じでした。
(もちろん、モービーの楽曲が悪いということではなく、あくまでも私との相性の問題なので、誤解なきように)
この「Porcelain」のMVも、私の脳裏に忘れられないインパクトを残しているものの、正直良い印象ではなく、キモチ悪い印象だけが残っています。
アップの目の中にモービーはじめ様々な方が現れますが、いずれも気味が悪く、いいイメージではありません。
しかし、怖いもの見たさでたまーに観るのが自分でも不思議で、そういう意味では優れたMVであるのではないかとも思っています。
つまり、「キモウマMV」なのです。
さて、3つの「キモウマMV」をご覧いただきましたが、実はもう1つの共通点があるのです。
それは3つのMVとも「目」に関連する「キモウマMV」なのです。
1つ目は、目の位置が変化したり目からタコの足が出る「キモウマMV」。
続いての2つ目は、目が大きくなりギラギラ輝く「キモウマMV」。
最後の3つ目は、目の中に様々な人の顔が出てくる「キモウマMV」。
と、イマイチながらもオチがついたところで、今回の3つの「キモウマMV」はいかがでしたでしょうか。
特に最初の「Deep Down Low」はおススメですので、ぜひご覧ください。
ではまた次回に。
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