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カルヴィンハリスの出世作、楽曲もいいがMVもイイ!あわせて最近のMVもご紹介(オススメMV #64)

こんにちは、吉田です。
オススメMVを紹介する連載の64回目です。(連載のマガジンはこちら)

最近は特定アーティストの特集が多いのですが、今回はカルヴィン・ハリスの特集をお送りします。
今や押しも押されぬ売れっ子DJであるカルヴィン・ハリスですが、彼の出世作となると、このMVしかないでしょう。
カルヴィン・ハリスの「I'm Not Alone」です。どうぞ!

m-floのVERBALばりのサングラスをかけたカルヴィン・ハリスが気になりますが、それよりも不思議かつ独特の世界観が秀逸なMVです。
そして何より楽曲が素晴らしく、その楽曲と映像の世界観とのマッチングも見事です。

カルヴィン・ハリス(Calvin Harris)は、この連載の記念すべき第1回「情熱の歌姫リアーナの大傑作『アンブレラ』は必見だ!」で、ロック史に残る名作「We Found Love ft. Calvin Harris」を軽く紹介した際に名前が出ていますが、2007年にリリースしたファーストアルバムがいきなりUKで1位になり、それ以降は自身のアルバムだけでなく他のアーティストに提供した楽曲でもヒットを連発し、DJ長者番付では2013年から6年連続で1位になるなどトップDJのひとりであることは間違いありません。

そのカルヴィン・ハリスが初めてUKシングルチャートで1位を取ったのが、2009年にリリースされた2ndアルバム「Ready for the Weekend」からの先行リリースシングルであるこの「I'm Not Alone」です。
カルヴィン節ともいえる、最初は抑え気味で途中から盛り上がるパターンが確立されたのもこの「I'm Not Alone」からとも思われるため、その意味でも重要な楽曲となっています。

MVのほうはというと、最初は雪山でぬいぐるみを持った子供から始まり、楽曲の変調とともに研究室での不気味な実験のシーンに切り替わって視聴者を独自の世界に引き込んでしまいます。
正直ワケがわからない映像表現が多いものの、全体の世界観の構築を優先した割り切りのため、細かいところは気にならずに観ることが出来ます。

このMVは、Christian Holm-Gladという方が監督をされているのですが、この方の情報が全くなく、制作に携わったMVもこの「I'm Not Alone」だけではないかと思われます。(吉田調べですが...)
実は、カルヴィン・ハリスのMVで気に入っているのは、この「I'm Not Alone」だけでして、他のMVはあまりピンと来ていません。

カルヴィン・ハリスのMVの多くはエイミル・ナヴァ(Emil Nava)という方が監督をされているのですが、この方と私の相性が悪いらしく、カルヴィン・ハリスの楽曲はよく聴くのですがMVはこの「I'm Not Alone」以外はほとんど観ない...というのが実状です。

最近のカルヴィン・ハリスでは「Feels」という楽曲がお気に入りなのですが、そのMVもエイミル・ナヴァが監督をされており、決して悪いというわけではないもののMVを観るのではなく楽曲のみを聴いてしまっています。

参考までにMVはこちらです。
カルヴィン・ハリスの「Feels」です。

ファレル・ウィリアムスにケイティ・ペリー、ビッグ・ショーンとすさまじいメンバーを客演に迎えたスゴイ楽曲です。

この楽曲がEarth, Wind & Fireの「Let's Groove」をサンプリングしていると知ったのは実は最近で、ナイル・ロジャースっぽいギターにファレル・ウイリアムスという時点でなぜ気が付かなかったのか...とチョット反省している今日この頃です。(それぐらい技ありのサンプリングということでしょうか...)
しかし、この「Feels」が収録されている2017年リリースの5thアルバム「Funk Wav Bounces Vol. 1」は脱帽するぐらい良い出来で、カルヴィン・ハリス第2章の始まりとも思えるアルバムとなっています。

楽曲については色々語れるのですが、残念ながらMVについては多くを語れることはありません。
しいて言えば、この連載の以前の回「女性の3ピースバンドでは、昔のチャットモンチーがよかったな」で紹介した、チャットモンチーの「ハナノユメ」のMVとテイストが似ている、というぐらいでしょうか。(正直「ハナノユメ」のMVのほうがお気に入りだったりします)

悪い話ばかりしてもよくないので、比較的最近のカルヴィン・ハリスのMVで「これいいな」と思うMVを紹介します。
2014年リリースの4thアルバム「Motion」からの6番目のシングルリリースで、UKシングルチャートで最高35位と、カルヴィン・ハリスからすると珍しく売れなかった楽曲ですが、MVは結構イイ出来です。
カルヴィン・ハリスの「Pray to God」です。

ちょっと不気味な雰囲気ですが、印象に残る独特なMVですね。
客演のHAIMの3姉妹の存在感がハンパじゃありません。

カルヴィン・ハリスは、組むアーティストの良さを最大限引き出す能力があることが、この「Pray to God」の楽曲やMVを観ると分かります。
ただ単に素晴らしい楽曲を作るだけでなく、組むアーティストの魅力を引き出す楽曲を作りアレンジするからこそ、トップDJとして君臨しているのかもしれませんね。

今回のカルヴィン・ハリス特集はいかがでしたでしょうか?
「I'm Not Alone」のMVがオススメですが、それよりも5thアルバム「Funk Wav Bounces Vol. 1」をぜひ聴いてみてください。
新たなカルヴィン・ハリスに出会えること、確実です!

(オススメMVの連載ですが、アルバムの話になってしまいました...)

ではまた次回に。

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