メジャーレイザーって何者だ!?古いようで新しい、レゲエのリズムに乗ったこのMVを観よ!(オススメMV #3)
こんにちは、吉田です。
オススメMVをご紹介する連載の3回目です。
(連載のマガジンはこちら)
今回はメジャーレイザーのMVを2つご紹介します。
メジャーレイザー(Major Lazer)は、ディプロ(Diplo)というEDM系のプロデューサーがすすめているプロジェクトです。
メジャーレイザーは、元々2009年にディプロとスウィッチ(Switch)が立ち上げたEDMとレゲエの融合に取り組むプロジェクトで、その後スウィッチが抜けメンバー再編成後、今に至っています。
解散がうわさされているものの特に確定情報がなく、まだ解散はしていないようです。
アルバムを何枚か出していますが、私のお気に入りは1枚目と2枚目。
特に2枚目の「Free the Universe」は秀逸で、今回ご紹介するMVは両方ともその「Free the Universe」に収録されています。
3枚目のアルバム「Peace Is The Mission」には、DJスネイクやムーとのコラボやジャスティンビーバーやトラヴィススコットなどのビックネームとも組んでいますが、てんこ盛り過ぎて、私的には食傷気味です。
なお、別で連載している「レコードジャケットの楽しみ」の中で、メジャーレイザーに関連する記事も投稿したので、そちらもご覧ください。
まず最初のオススメMVは「Get Free」です。
どうですか?
メチャクチャ渋いでしょう。
このMVの解説をしたいところですが、今回はもうひとつMVがあるので、2つご覧いただいてから併せて解説させていただきます。
もうひとつのオススメMVは「Watch Out for This (Bumaye)」です。
こちらのMVは、先ほどの「Get Free」に比べて明るく楽しいMVになっています。
この2つのMVは、対をなしていると考えています。
具体的にいうと「陰と陽」です。
最初の「Get Free」が陰、2つめの「Watch Out for This」が陽となります。
分かりやすい違いは、Get Freeは夜が中心の映像ですが、Watch Out for Thisは昼間ですね。
他にも色々と違いがあります。
顕著な違いは、そのテイストです。
Get Freeは、政治色が感じられたファーストアルバムの影響が残っているのか、メッセージ性を感じます。
貧困や厳しい生活の中、人々は夜に集いダンスに興じる。すべてを忘れ、今を精いっぱい生きる...ということでしょうか。
モノクロっぽい映像の中のアンバーコフマンの歌声にも哀愁が漂います。
Watch Out for Thisは、晴れ渡った空のもと、プロっぽいダンサーが躍る。
そこに人々の暮らしや庶民の想いはなく、色とりどりの鮮明な映像の中にビジーシグナルの歌声が高らかに響きます。
どちらが正しい/間違っている、ということではないと教えてくれます。
物事にはいくつもの面があり、どの面も正解なんですね。
と、ちょっとややこしい話になりそうなので、話を戻しましょう。
ディプロが目指していたEDMとレゲエの融合は、この2つのMVを観ると既に成し遂げられていることが確信できます。
しかも、融合の先のさらに高みに昇華しているとすら思えます。
だからこそ、3rdアルバムではお祭り騒ぎになってしまったのかもしれません。(当初の目的は達成できで、しかも思った以上にうまくいったので、本筋としての取り組みはやることが無くなったのではないでしょうか)
まあ、そんなことはさておき、「Get Free」と「Watch Out for This」はEDMとレゲエが融合した傑作MVです。
未見の方はこの機会にぜひ「連続して」ご覧ください!
まだまだご紹介したいMVは山盛りあります。
次回ご紹介するMVをどれにしようかYouTubeのライブラリを観ながら探しつつ、今回のオススメMVのご紹介は終わりとさせていただきます。
ではまた次回に。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?