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わくわくの春はイライラの春!?この時期に親子のぶつかり合いが急増するワケとは?

春は進学や進級に伴い、新しい生活が始まることへの期待や、わくわく感がありますよね。

一方で、環境の変化に戸惑いや不安を感じる親子もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな春は、実は親子の衝突が起こりやすい時期なんだとか。

今回は、「小川先生に聞いてみたシリーズ」第1弾として、春の親子コミュニケーションの難しさ・改善するためのアドバイスを、教育のプロ 小川大介先生に聞いてきました!

ちょっとの工夫でお子さんの伸びやかな成長を見守れる春にしていきましょう!

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【プロフィール】小川大介 
京大在学中より大手塾で看板講師として活躍後、中学受験プロ個別指導塾を創設。6000回を超える面談を通して子どもが伸びる秘訣を見出す。受験学習はもとより、幼児低学年からの能力育成や親子関係の築き方指導に定評があり、幼児教育から企業での人材育成まで幅広く活躍中。『頭のいい子の親がやっている「見守る」子育て』(KADOKAWA)、『自分で学べる子の親がやっている「見守る」子育て』(同)など著書多数。


“わくわくの春はイライラの春”ってどういうこと?

春は、“物事のスタート”を感じさせるわくわくする季節ですよね。お子さんを見守る親御さんたちにとっても、わが子がどんな新しい歩みを始めてくれるのか、成長を見せてくれるのか、期待に胸が膨らむときでしょう。

ところが、この季節は親子のぶつかり合いが急増する季節でもあります。
なぜなら、人は新しいことを始める時には期待と同じだけの不安を抱えてしまいがちです。そして不安というものは、胸の中で膨らむと、いらだちや怒りに繋がりやすい性質があります。みなさまもそういった経験があるのではないでしょうか。

子どもの幸せを誰よりも願う親御さんにとってこの時期は、

・勉強をがんばってほしいな
・新しい友だちが増えるといいな
・学校を楽しめるといいな
・学年が上がったことで自立心と責任感が育つといいな

と、お子さんのステップアップを期待する思いと裏腹に、

・新しいクラス/学校に馴染めるかな?
・新しい友達はできるかな?今までの友達とは仲良くできているのかな?
・勉強はついていけるかな?
・学年が上がってまた帰りが遅くなるけれど、ちゃんとやれているかな?
・家で顔を合わせる時間が減ってきているし、心配だな…

不安な気持ちもたくさんあるかと思います。
お子さんの環境が変わることに対して、親御さんの心配事はどうしたって増えます。すると、無意識のうちに親御さんはイライラしやすい状態になってしまうのです。

心の変化は親御さんだけではなく…

でも、気持ちが不安定になっているのは、お子さんも一緒です。
新しい学年になるから、がんばるぞ!という思いがあったり、クラスにどんな子がいるのかな?と気になったり。クラブや部活の中での立場も変わるし、新しい先生との相性も気になります。仲良しの子とクラスが離れ離れになることが、心細い子だっているでしょう。

そんななかだと、やっぱりモヤモヤした気持ちになりやすいので、ちょっとしたことでふてくされたり、反発したりしやすくなってしまうのです。

親としては安心したいという気持ちから、子どもへ学校の様子や友達のことなどあれこれ聞きたいけれど、小学生だと上手に話せるわけでもないし、思春期にさしかかってくると、親に自分のことを話すのに抵抗を感じ始めます。中学生にもなれば、「うるさいな!放っておいてよ!」と言われてしまうことも・・・。そうなると、子どもが何をしているのか分からず、心にモヤモヤが溜まっていきますよね。

ましてや、電車通学が始まるとなったら親も子もドキドキ!「電車に乗る前に連絡してきてね」と約束していても、ただでさえ初めての電車通学に緊張しているなか、混雑する駅で携帯電話を取り出すのも子どもにとっては一苦労。来た電車に乗り損ねたくないから電話は後回しで飛び乗ってしまうこともしばしば...。


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一方、「大丈夫かな?今どのあたりを通っているんだろう?」と気になりながら連絡を待っている親御さんからすれば、もう駅に着いている時間のはずなのに連絡がないと、なにかあったんじゃないかと心配で心配でたまりませんよね。

そんな時に玄関がガチャっと開いて、「ただいまー」と子どもののんびりした声が聞こえた日には、溜まりに溜まった心配の裏返しで、「なんで連絡してこないの!!」と怒鳴ってしまうなんてこともあるのではないでしょうか..。

しかし、子どもにしてみれば、学校が終わってやっと家に着いた!と安心した気持ちで帰ってきたのにいきなり叱られる...驚きとともに嫌な気持ちになってしまいます。

この気持ちのすれ違いが多くなると、連絡したり、親とコミュニケーションを取ったりすることが面倒になるし、信用されていない気がして、親にあまり詮索されたくないという気持ちが湧いてきてしまうことも。

このように、新学年スタートの春は、環境の変化、心の成長などにより、親も子も思った以上にストレスを抱えやすい時期なのです。
これが、この時期ならではの「わくわくの春はイライラの春」というわけです。

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どうすればこのような悩み・不安を抱えながら親子コミュニケーションを取ればいいの...?


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全年齢の親御さんにアドバイス
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お子さんに対するイライラは愛情から生まれてくる
第一に意識していただきたいことは、親御さんのイライラはお子さんへの愛情から生まれているということ。
誰よりも何よりも大切な存在だから気になるし、不安になります。全てにおいてお子さんが悪い/イライラの原因を作っている というわけではなくて、自分の愛情の深さが生み出している感情でもあるということをぜひ意識してみてください。

子どもの立場になって丁寧なコミュニケーションを
子どもには子どもの事情があり、親には親の事情があります。
「これくらい言わなくても分かっているはず」という思いから、親の都合だけで話してしまうと、お子さんから思わぬ反発を招くことが増えます。子どもに何かを求める時には理由を丁寧に説明してみたり、話しかけて良いタイミングかどうかを気遣うようにすることをおすすめします。

“ぶつかり合いも子どもの成長の証”と受け止める
子どもの事情に気を配っていても、多かれ少なかれ親子のぶつかり合いは起きます。お子さんも日々成長していて物事の感じ取り方が変わりますし、自立心が育つにつれて自己主張も強いものになっていきます。ぶつかり合いが起きた時は、「この子も成長しているんだな」ぐらいに受け取るのが親の知恵というものです。
また、売り言葉に買い言葉で、親として言いたくなかった言葉をぶつけてしまったり、カッとなって叱りすぎてしまったり、「やっちゃった・・・」と親の自分が反省した時には、必ず、素直に子どもに謝まるようにしてみてください。言い訳することなく、正々堂々と謝れる親を子どもは信頼するのです。

自分で何とかしなければと抱え込まず、便利なサービスに頼る
お子さんが電車通学をする場合、親子トラブルが特に起きやすいのが、帰宅時間を連絡する・しないの揉め事です...!どのご家庭でも一度は経験があるのではないでしょうか?
こんな時は、何とか言い聞かせて連絡させなければ...と思い込まずに、たとえば、「まもレール」のように、子どもが改札を通ると自動で親に通知がいくといったサービスを活用してみるのはいかがですか?
過度に監視することもなくお子さんの移動の様子を掴めるので、揉め事がぐっと減ります。何より親御さんの安心度が変わってくるので、笑顔でお子さんに接しやすくなります。このように、各種のサービスを上手く活用して、親子のストレスを軽減する工夫もしていけるといいですね。


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小学生の子どもを持つ親御さんへ
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6月頃まではお子さんの様子をしっかり観察する

小学生の場合、学校の担任の先生と相性が合うかどうかは、お子さんの日々の生活に大きく影響してきます。GWを挟んで6月ごろまでは、学校でのお子さんの様子をよく観察するようにしてあげてください。

子どもの遊び方、遊び相手に要注意!
学年が上がるにつれて、友達付き合いも変化していきます。誰とよく遊ぶのかも大事ですが、どんな遊びをしているのかにも注意を払いましょう。

勉強面の不安をフォローする
高学年になると勉強面での心配も増えていきます。特に小4は、算数などで授業についていけなる子が多くなる学年です。教科書内容が理解できているか、授業で困っていることはないか、勉強に対しての自信を失いかけていないか、お子さんの様子に気を配りましょう。


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中学生の子どもを持つ親御さんへ
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子どもを信頼する
小学生に比べて中学生は、親子の関係よりも、友人関係やクラブ・部活の先輩後輩の関係など、外での人間関係に比重が移っていきます。親としては子どもの様子が見えにくくなって、不安が募りやすい年代です。だからといって、子どもからあれこれ聞き出そうとしてしまうと、かえって気持ちが離れてしまいかねません。子どもへの信頼を伝えつつ、親として知っておきたいことは何かを説明することをおすすめします。

「何か困り事・悩み事ができた際は相談してね」としっかり伝える
・勉強のことや、友達のことで困ったことが起きたら、必ず教えてね。
・大事なことは教えてくれるって分かっていたら、ママも安心だからよろしくね
・いじめとか、嫌なことがあった時に、一人でがまんしちゃだめだよ。お父さんか、お母さんに話すって約束してくれる?
といった形で話すようにしましょう。
その時のコツは、心の中で「あなたは大丈夫だから、余計な口出しはしないでおくよ」と思いながら、話しかけることです。声のトーンが変わるので、子どもも耳を傾けてくれやすくなります。


“自分で計画を立てて、それをやり切る”をサポートする
勉強に、クラブ活動に、友達付き合いなど、中学生の生活は年々忙しくなっていきます。時間の使い方が上手になれば、毎日の充実度も上がって自然と親子の笑顔も増えます。「早くやりなさい」と急かす代わりに、「明日はどんな予定なの?」と前もって聞いてあげるようにしましょう。計画を立てるきっかけを渡してあげることで、お子さんが自分の時間の使い方を決められるようにしてあげたいですね。その際、やりたいことを書き出したり、優先順位をつけてみたりといった工夫も教えてあげるといいでしょう。上手く過ごせた体験を、お子さんに積ませてあげることが大切です。


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小川先生、ありがとうございました!
この時期ならではの、親子間の衝突について、とても分かりやすく説明していただきました。子どもへのイライラは愛情によるもの、親と一緒で子どもも不安な気持ちでいるなど、知っているだけで少し胸が軽くなる気がしますね。

「小川先生に聞いてみたシリーズ」シリーズ
次回更新は7月頃を予定しています。お楽しみに!


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まもレールとは
改札を通過すると自動で通知が届くサービスです。通知されるのは「通過駅」「通過時刻」「利用残額」。ほどよい距離感でお子さんを見守ることができます。