見出し画像

手間と技術を結集しての結末

少し前の話にはなるのですが。。。

まずは簡単に状況を説明します。

大手住宅メーカー「〇ホーム」
注文住宅新築5年物件(デザイナーズ的な)
新築から2年で駐車場入口コンクリート部に亀裂。
打ちっ放し仕上げ部に水と錆がでてきてしまい
補償期間ということで修繕工事。

という現場がありました。

防水と補修を行ったが仕上げの「コンクリート再現塗装」
ができる人がいなくて仕上げができない。
という…

大手「〇ホーム」

〇ホーム請負「△社」

△社材料メーカー「※商事」

※商事が卸しの中の「S社」

S社古い知り合い「当社」
という関係性。

〇ホームは△社へ丸投げ。
△社は仕上げができなくて下請け各社に相談
しかし誰もできる人がいなくて困惑
もしかしてと材料卸しの会社担当へ相談。
材料卸会社が一緒でS社へ聞いてみる。
S社は「あ、もしかしたらできる人がいるかも!」
と当社へ相談。

業界最大手の大大企業様の補償で行う工事だったため、
見積時には通常の数倍の手間や時間を経て
様々な書類を出し、打ち合わせを重ねて受注が決定。

という経過でした。

コンクリート打ちっ放し再現塗装」というのは
特殊な工法で行う塗装なので
通常の倍以上の工程が必要となり、
塗り重ねもあるので乾燥時間にも気を遣う工事でした。

乾燥時間なども考慮して予定では2人×2日間で行う予定でした。

幸いなことに作業当日は天気が良くて乾燥時間も短縮でき
何とか1日で作業を終えることができました。

住人である施主様も予定より早くて思ったよりも綺麗に仕上がったので
完成を見てかなり満足していただけたようでお土産を買いに行き持たせてくれるほど喜んでもらえました。

私達も「いい仕事したな」と喜んで帰社しました。

帰社する頃に依頼主である「S社」から電話がありました。
「綺麗になったそうで、ありがとうございました。助かりました」
「それと、念のため伝えておきます」
と言うことで一つだけ連絡事項がありました。
「言いにくいのですが…」
と前置きがあって
元請けである△社から電話があったそうで
「2日間×2人の4人で行うはずだった作業が【たった】1日で終わったんだから見積もり額が高すぎるから安くしてよ」
と言われたとのこと。
もちろん、ありえない話だし【たった】ではないですよ。
ときっぱり釘を刺しておきました。
とのことでした。

ま、大手〇ホームの補償で予算が決定している金額(見積もり)で
しているわけだから、当社とS社の金額を叩けば、差額が多く発生するってことですからね。
防水やその他の工事も他の会社にやらせているのですから
それぞれに同じようなことを言って金額を叩けば
担当者は懐にお小遣いを入れることができますしね。

そういえば現場には昼過ぎくらいに△社担当という人が来て
※しっかり挨拶しないから「おそらく担当」としかわからない
その「担当らしき人」は、
偉そうに大へいな態度で私達に声を掛けてきて、
能書き垂れてでっかい話してた。
そこらのイチ職人だと思って挨拶や自己紹介はもちろん名刺すら出すこともなくどこのどなたかわからないままで、口の利き方も態度も悪かった。
一言目の挨拶は「はい。どうも」だったし
作業中には「それ、ちょこっと塗ったりすれば終わりでしょ?」
「下塗りとか本当に塗ってるの?」とか言ってるし
帰り際には「今日の作業終わったら連絡してよね」
って感じだったものね。
そもそも連絡先わかりませんが?です。

ま、この業界のあるあるかもね。

と愚痴ってみました(笑)

いいなと思ったら応援しよう!