2021-06-30 鬼門の6回を投げ切った高梨と T2-2Ys #072
土壇場で1点勝ち越したと思ったら落球からの被弾。こうなるとヘイトも溜まっては来るが、そもそも2点で勝てると思ってる事がおこがましいところでもある。ヤクルトなんだからもっと序盤に点を取りたかった。それにしてもあと30cm逸れるか逸れないかといったところでしっかりポールに当たる今の阪神。昨日といい「勢い」ってこういうところに宿るんだなと。15年の優勝決定試合でロマンが投げたボールをゴメスがスコーンとポール際に運ばれ肝を冷やすような打球がファールになる。得てして持っているチームはああなるもんなんだと。
ともあれ良かったこともあった。ここまでものの見事に6回途中で降板していた高梨がやっと6回の壁を乗り越えた。今日は初回マルテのタイムリー以降5回までは完璧なピッチングを披露。正直ピンチらしいピンチも無く不安感無く見ることができた。今日は雨の中でもフォークをしっかり落とし切ることができた。昨日田口が落とす球を尽く落としきれず拾われてたのでその反動がモロに出たようにも思う。
鬼門の6回。まずサンズはそのフォークで空振りを奪う。
その後のインコースを見せてからのフォークの連投。理想的。
続く佐藤輝に対しては四球にはなったがここもフォークを落としきっている。前の打席でクルックルだったので同じような勝負をしかける気持ちも分かるがここはノッてこなかった。
勝負の大山に対してはストレートとカーブを外に出し入れする形。3ボールでちょっと嫌な雰囲気にもなりかけたが、4球目がしっかりアウトローに決まり、最後はファーストフライで詰まらせた。調子のいい時の大山だとこれではとても打ち取ることができない配球にもなるが、今の状態ならこれで十分だと判断したんだと思う。
最後中野は初球カーブでセカンドゴロ。コースヒットになりかけたが山田のファインプレーもあり鬼門の6回を無事突破した。
高梨は交流戦西武戦で打ち込まれたあと2軍で2試合を経ての登板。下ではきっちり7回を投げ切っている。今日も点差が開いていればもう7イニング目もあったんじゃないかな。今季先発陣はかなりのゆとり運用ができている。その間に高梨や高橋の調子が上がってきた。原樹理も少しずつ上向きにもなっている。この状況がシーズンの後半に効いてくるといいなぁと。