2020-09-30 待ちに待った石川今季初勝利と石山のクローザーたる所以と #086
勝利を渇望していたのは当人以上にウチラのヤクルトファンだったかもしれない。先発10試合目にして石川雅規今季初勝利。勝ちを消されること2回。離脱もあったが7月2試合のKOを除けば防御率は3点台。試合はそれなりに作ることができていた。ただ、ずっとカード頭ということもあり菅野大野今永などエースピッチャーと対峙することも多かった分勝ちが遠のいた。(代わりにライアンがたくさん勝てた部分もある。)
だからこそカード頭から離れた今日はなんとしてもカツオさんに勝ってもらいたかったんだ。
今日は初回から完璧に近いピッチング。
ソトの打席とかが典型か。インコースの際どいところにボールを集め続け、カウントが悪くなってきたところで目線を変えるアウトコースのストレート。っていうかシュートに近い球のように見えた。アウトローで落とす選択肢もあるなかで初回隠すことが出来たナイスリードだった。
勝ち投手の権利のかかる5回も淡々と投げ続ける。
フリースインガーのロペスに対してはストライクゼロのピッチングで相手をいなす。遅いのシンカーはまさに魔球。
この後6回に捕まり降板するが、5回まで実に1安打ピッチング。しっかり試合を作ることができた一方、打線は3回の4点からなかなか追加点が入らないまま試合が続く。そのまま9回。
3点差とはいえカツオさんの今季初勝利がかかるマウンドを任されるのは石山といえどもなかなかキツイものがあったと思う。どんだけ先発投手が好投してもクローザーが同点に追いつかれりゃ勝ちはつかない。なんで名球会の基準を打者は安打なのに対して投手は勝利にしてしまったのかと恨めしく思うよ。
先頭の神里に対し粘られた上に四球。更に連打で1点を失う。佐野の当たりなんかはセンター方向へのゴロヒットなのでゲッツーでもおかしくないはずなのに神様は試練を与える。それでも石山本願寺。他所の仏門に下るわけにはいかん。
2つボールからのストレートなのであまりいいカタチではない。それでもチカラでねじ伏せることができるのが石山の球威。クローザーたる所以だ。
ロペスの当たりはかなりヤバかった。センターに山崎が居て助かった形。守備範囲は正義。塩見も早く戻ってこい。
そして最後は倉本。
格の違いを見せつけた直球勝負。この球があるならもう内角でリスクを負う必要すらいらない。今の石山は限りなく賭けに出る必要が無い投手になりつつある。それでも味方の勝ちを消す恐怖と戦い続けることが出来ている今年の石山は素晴らしい。今季セーブシチュでの出番が少ないのが残念だけどなんとか20セーブの大台までは乗っけてほしいよ。
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