若手3人のホームランに見る村上の異常さと 2019-09-16 C4-6Ys
ずっと勝てなかった大瀬良に土をつけることができた。大瀬良入団から5年めだそうだ。長かったね。でも大瀬良はヤクルト指名してるから。クジが当たらなかったのが悪いだけ。結局クジを当てることが一番の戦力補強なのよ。
ただ、昨日はなんと言っても若い3人のホームランによる勝利ということになるだろう。
まず廣岡のホームラン。左右の差があるにはあるだろうが、同じ球種、同じコースを同じように打ったホームランだ。若干リードの方に問題があるように思うが、一度打てたものを再現てきたのは一つのハードルを超えた事になると思う。これで9本目のホームラン。いつの間にかあと1本で二桁。それだけのパワーが廣岡にはある。ケガから戻ってきた西浦と三遊間を組むことができれば相当恐ろしい打線が組めるんじゃないだろうか。
中山のホームランは外のカットから目線を変えるために投げたストレートが内に入ったところをとらえた。低めに投げて入るが大瀬良レベルの投手だと失投に当たる。正直コチラも今の中山相手なら外の逃げ球一辺倒という手もあったかもしれないが廣岡の時ほどの根拠はない。それにしてもあのパワーだ。上腕二頭筋をぶん回す形のホームランは夢がある。2軍で苦しんでいる中での昇格だったのでどうかと思ったが、ちゃんと結果を出すことが出来た。偉い。
そして村上の2つのホームランはまた異次元のものになっている。
右打者へのアプローチとしてこの配球表だけを見ると間違っているようにはとても見えない。先頭打者なのではじめから勝負を避けるという選択肢も当然ない。低めの球をきっちりと投げきり、最後もやや甘く入ったとはいえまさか逆方向に一発を食らうとは思わんだろう。しかもレフトからライトへ強い風が吹いていたので逆方向の当たりは逆風になる。それでもホームラン。エグい。
2本目も左対左で150投げる投手ならアウトロー直球は定石中の定石。中村恭平からは前にも打っているがその時は甘く入ったところをキレイにライト方向へ打ち返した形だが今回は甘くも入っていないところを逆方向に打たれた。前回と違うアプローチをしても打たれるのはもうお手上げだと思う。
35中盤打つ打者というのはホームランのバリエーションの数が多いということだ。山田哲人も真ん中低めにスイートスポットがありながら、インコースのエグいコースやアウトコースを逆方向でを打てるからこそあの体で30後半のホームランが打てる。同じコース、同じボールだけを打っているだけではこうはいかない。廣岡、中山にもこれから求めたい部分でもあるが、高卒2年目でホームランの打ち分け方を覚えている村上はやっぱり異常だ。