三輪ちゃんと恵みの雨と我慢が花開いた廣岡と 2019-09-22 Ys10x-3G
「恵みの雨」って大体試合に負けそうになってる時のコールドとか投手が登板過多な状態での雨天中止とか、そういう時に使うべき言葉だと思うんだが、引退試合でこの言葉を使うとは思わんかった。三輪の為に降り注いだ神宮の雨。最高に楽しませていただきました。
自分が戸田にいけるのはせいぜい年に2~3試合くらい。レギュラーで戸田に行ってる人にとっては当たり前の光景だと思うのだが、三輪ちゃんは自らボールをピッチングマシンにセットし黙々とバントの練習をしている。つられて渡邉くんも練習に参加したりするのだが、ボールの転がり方がぜんぜん違う。球の転がる速度が渡邉くんのほうが早い。三輪ちゃんのはしっかりボールの勢いを殺しながらかつちゃんと5m先に転がしていく。
単純に送りバントの上手さだと中村や上田も職人の部類に入る。ただ、ここぞという場面でのセーフティーをきっちり決めるとなると三輪ちゃんより上手い人はまだヤクルトで見たことが無い。
「最小で最高の切り札」それが三輪ちゃんだった。ありがとうございました。多分初年度から2軍でコーチやるよね?後継者を育ててください。
そして昨日も若手打者が躍動した。相手が二日酔いの巨人というのも当然あるだろうが、櫻井クラスのローテからちょっと外れるレベルの投手をきっちり打ち崩せるチカラが今の若手打撃陣にはある。16連敗中は中々このクラスの先発を打ち崩せなかったのよ。
そんななか2桁ホームランに到達した廣岡。
今日も高めの直球かいw村上に四球を与えての初球なので甘く入りがちなところはある。それにしてもその失投を本当に見逃さなくなった。どちらかと言うと櫻井は荒れ球の速球派(昨日は球速が出てなかったが)あと落とすタイプの変化球を見られるようになっているのが大きい。交流戦以降の打率は.259。OPS.899。.9に近づこうとしている。序盤1本もヒットを打てなかった時の首脳陣の我慢がやっと花を開こうとしている。若松さんが岩村を育てたときにも言っていたが、スラッガーを育てるには我慢が必要なんだ。まだキャリアも4年目。今季の大卒ドラフト組と同い年って考えると十二分なトッププロスペクトといえる。ショート40本も夢ではない選手だと思う。今後の課題は変化球への対応。見送るだけでなくちゃんと長打が出るようになれば手のつけられない選手になるはず。期待してるよ。