2020-07-21 不安を払拭した原樹理と気合いで投げる清水と #026
ビジター15連戦の勝ち越しを初戦で決めることができた。明日にもつながる勝利となる。
ただ序盤の原樹理を見てたら不安しか無かったんだよ。試合前の寸評はこちら。
正直あまり期待ができないかなぁと見てた。そして初回先頭打者被弾や球速の問題など、結果的に寸評通りの事が起こる。
これ、もう原樹理がこのまま崩れる前提で書かれているので大変失礼な話だが、そこまで考えちゃうような立ち上がりの内容。実際2軍からすぐ上げることのできる投手が原樹理の他には山中、山田大、クックくらいしかおらず、この3人も近々に炎上していたということで本当に起用法としても序盤の崖っぷちにいたことを感じさせるものだった。
初回2回と安定していなかった制球が3回ぐらいから徐々に安定し始める。極めつけは4回ウラ。ソトとの対決。
インにはシュート、アウトコースにはスライダー。基本に忠実なインハイアウトロー勝負を低いボールで、高い次元で達成してみせた。結果5イニングを投げきり、失点は初回の3失点のみで試合を作ることができた。(今日の先発が卍の敷田ということも大きかったとは思ってる。2ストライクからの外のコースがかなり広かった。)
昨年6月を最後にコンディション不良で離脱した。2軍を含め、9月上旬以降はノースロー期間が続き、苦悩した。そんな時に支えてくれたのが故障を経験した石井投手コーチや館山(現楽天2軍投手コーチ)、由規(現楽天)ら。感謝は尽きない。回復しなくても、気持ちだけでも前向きにさせてくれた。
「上半身のコンディション不良」という伝え方をしていたが、このメンバーを見るにおそらく痛めた箇所は肩なんだと思う。なかなかすぐ回復とはいかないが、高橋奎二くんみたいにある程度時間をかければ本調子まで取り戻すことができる投手も出てきた。次のピッチングにも期待するよ。
もうひとりのピックアップは清水。今まで完璧なピッチング続けていたが、7/16の失点とその次の試合。球数が30超えてたりとやや調子を落としているように見えた。今日も得点圏のピンチを作りながらのマウンドだったが気合いが違った。
まず1アウトから山下との対戦。
相手をよく見ての勝負だったと思う。決め球はどうするか困るが山下もどちらかと言えば拾うのがうまいバッター。追い込むところまで誘いつつ最後は直球で勝負。3球目のツーシームがアウトコースに決まってなかったらどうなってたかという感じもするが、カウントがとれたことで、次のストレートが投げやすくなったように見える。その後は最後までストレートで押し切る。
続く梶谷へも同じだ。
今日2本のホームランを打ってる梶谷相手に安易なインコースは投げられない。アウトコースの勝負になるなかでラストは直球2球を力強くなげきることができた。得意のアウトローと比べるとやや高かったかもしれないが、今の清水は気合で投げきる投手。ヤクルトがずっと待ってたパワーピッチャーに変貌している。
調子を取り戻した清水に今後も期待するよ。