預かりボランティアの壁
猫の預かりボランティアをしていて、一番初めに乗り越えなければいけない壁、それは最初に迎え入れた保護猫を、里親に出す瞬間だと思う。
最初に迎え入れた保護猫というものは、やはり思い入れが強く、預かりボランティアを始めて緊張の中、手探りで面倒を見ていただけあって、里親に出す時の切なさと言ったら言葉にはいい表せない。
里親が決まった瞬間、里親に出す日が決まった瞬間、心がギュッと締め付けられる。たっぷり愛情を注いだからなのか、涙が止まらなくなる。
里親に出すたびにこんな苦しい思いをしなければならないのかと思うと、なんか悲しすぎて、ボランティアなんてやるんじゃなかったとさえ思えた。
多分これが預かりボランティアの最初の壁なのかと思った。