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定期検診記録【PCR検査】

初産は予定日より遅れることが多いらしい。ただでさえ寝苦しい夜なのだが、今年はお腹がじんわり温かくこんもりしているので余計に寝辛い。夏生まれの子は育てやすい、と母親世代からは時折聞くのだが、産まれてくるまでは暑すぎるのでは……と思う今日この頃だ。

お腹の中も同じように温度は上がっているのかしら、なんてことを思いながら水分補給をし、少しでも体内温度を下げようと努めている。臨月に突入してからは毎朝毎晩の検温が義務化され、週に一度の検診時に経過を報告することになった。これもコロナ禍での対応の変化らしい。

通院している病院では、臨月に突入した妊婦のPCR検査が項目に追加されている。万が一、陽性の場合は隔離入院に加え、自然分娩から帝王切開に切り替わり、産後も赤ちゃんはしばらくの間隔離されるらしい。他の妊産婦さんのことを考えてのことでもあり、理解を求められた。こればかりは個人の力ではどうしようもない。むしろ、ここまで徹底的にしていただいて感謝である。

臨月に突入した私も例に漏れず、先週PCR検査を受けてきた。「インフルエンザの検査と同じように綿棒で鼻の粘膜をこするだけですので。」と簡単な説明が事前にあり、検査の予約をしに病院の隅っこへ移動。さらっと説明をされたのだが、実はインフルエンザの検査を受けたことが一度もなく、綿棒でうんちゃら〜みたいだと言われたところで全く想像がついていなかった。自慢することでもないのだが、生まれてこの方インフルエンザにかかったことがないのである。

検査の順番が訪れ、いざ個室へと案内される。1人あたり10秒程度で終わるのだが、入れ替えの度に部屋全体とドアを消毒しているので大変な作業だ。防護服に身を包んだ女性に着席するよう言われ、マスクをずらして鼻だけを出す。

鼻に綿棒。うん……確かにそれは綿棒だが、こんなに長いとは一言も説明されていない。見たこともない長さの綿棒が取り出され、有無を言わさず鼻に突っ込まれた。あまりの衝撃と痛さにぎゅっと目をつむって耐えていると、「はーい。目を開いて楽にしてくださいね〜。」と声をかけられる。

無理です!!!!と声を出したかったが、ぐっと堪えて一瞬だけ目を開けてまたすぐに閉じた。インフルエンザにかかると同じような検査をされるのかと、恐怖におののき絶対にかからないぞ!と強く誓った。

確かに検査自体は10秒ほどで終わったのだろう。綿棒が鼻からさよならし、部屋を出ても良い許可が出る。「ありがとうございました。」と係の方に声をかけたが、辛い記憶しか残っていない。薬剤が綿棒に塗られていたのか、検査後も鼻の奥がツーンとしばらくの間滲みていた。

「陰性の場合、こちらから連絡はありません。」と説明を受けており、期日を過ぎても連絡がなかったので今のところは陰性のようだ。出産まで隔離されることもなく、産まれたばかりの我が子にもすぐに会えると思うとホッとする。予定日までは2週間程度なので、大人しく自宅でのびのび過ごそう。

我が子はというと、相変わらず胎動が激しく、2日に1回位のペースでしゃっくりをしている。定期的にピクピク動いていて、産まれてからの呼吸の練習でもしているのか随分と念入りである。少しずつお腹の張りとゆるい痛みがあるので、「これが前駆陣痛かしら」などと夫と話している。生理痛がひどいため、多少の痛みなら耐えられることが影響し、陣痛に気づけないのではないだろうかと考えたりもするが、さすがに産まれてくる時は痛いだろうと思っているので、いつ産まれてくるか教えてくれ〜とお腹に声をかけている。

今日、レンタル予約をしたベビー布団とベビーバスが届いた。こうしてベビー用品が増えていくのね、と思いつつまだ見ぬ我が子に思いを馳せる夏。まだまだ暑さ厳しいので一緒に乗り越えていけるように穏やかに日々を過ごしていこう。

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まみー
「note」を書くための糖分に変わります。