せめてあなたの友達になりたかった
あなたにちゃんと伝えたかったです。好きだったと、執着してたと。
でも、もう会わないです。会ったら今までの女性たちと同じことになるでしょう。
アプリの時のことは正直覚えてなくて、趣味があって、ぜひライブ一緒に行ってみたいなぁと思いました。電話して、声が好きだな、ってところから〇〇さんのことが気になりはじめました。
趣味が合いそうだし、私がわからない話をちゃんと説明してくれて、わかるまで教えてくれるところが嬉しかった。結局理解できてなかったことばかりだったけど。話すことがなくてもゲーム見せてくれて時間を共有できてることが嬉しかった。距離感が近いって言われた時に何が近いかわからなかった。今ならわかります。
早く、はやくあなたを手に入れたいと思いすぎました。友達、恋人、セフレを私は混同していました。大きな括りで友達。アプリで知り合った人は友達でもなんでもないのに心を開きすぎていました。
会った時、体が硬直しました。緊張と不安で。アプリの写真に5歳と髭を足しただけで他は変わらないイメージでした。かっこよくて、身長が高い男性だなと思いました。
でも、パチ屋に呼び出された時点でなし判定なんだな今日。って思ってました。
せっかくだったらヤらなきゃ、と思ってこの後ホテル行くぞ〜と思ってたら家こようとしてたのでびっくりしました、初めてのパターンで。ホテルさえもなしなんだ、金かけたくないんだとテンション下がりました。
次の日ほんまにきてびっくりした。一緒にテレビ見て笑ったのが楽しかった。ピザ食べてお腹いっぱいになって、初めて家に男の人呼んで、楽しかったなぁ。
普通の恋愛がしたいなぁ、ってこの日から強く思うようになりました。誰か1人を愛して、その人だけに体を許す、なんでもないことを報告して笑ってくれたり、笑い合ったりするそんな関係に。〇〇さんはそんな夢をあの日見せてくれました。あなたに抱かれたからじゃなくて、何気ない普通のカップルの日常を私に教えてくれて、あなたに恋したんです。
もし私がいままでに他に誰かと付き合っていたらあなたとこんなに何回も会おうとしないと思います。電話を週一回、ゲームが見たいからと言って見え透いたあなたへの好意を向けたりしないでしょう。
自分でもあなたが好きではなくて、あの日の幻想に酔って、もう一回、恋人ごっこさせて、暖かいあなたに包まれたい、それだけを考えています。頭のいいあなたは何を考えているのかは私に推察することはできません。私といる時あなたは私のことを私だから、と意識してくれてたんでしょうか。女の形をしたものであなたの心の傷を埋められたんでしょうか。きっと私の体ではそれさえも叶えられなかっでしょう。
私にはあなたの心の穴を埋めることはきっとできません。それを許されている感じもそれをしてほしいとも感じないので当たり前です。わたしはあなたの何者にもならなかった。それがとても悲しいです。
それでも私はぐるぐるぐるぐる、ずっとあなたのことを考えています。苦しくて、どうにもならなくて、何にも残らないのに。あなたが教えてくれた温かさや、音楽やゲーム、言葉や、あなたの周りの人たちについて詳しくなっていくのにあなたの何にもなれないのが本当に悔しい。
あなたの何かになりたかったなぁ。
誰かに執着したり、好きになるたびに自分の気持ちと向き合っててこう言うことされたら嫌なんだってわかります。
ちゃんと私を見てほしい。
進んでるのかな。自分の殻をもっと破らなきゃ、相手に自分を出さないと、指摘してもらわないと自分の変なところってわからない。